友の存在。
年齢も性別も違いながら十数年の関係を保つ友人たちは、普段滅多に会うことはなくとも、一たび顔を合わせれば時空を超越し、あの頃の深い絆があっという間に蘇る。
どんな出来事も順調であり、それによって気づきあり、成長あり、無駄なことはひとつもない。仲間のほとんどがかけてくる言葉は「大丈夫だよ!」というもの。確かに・・・。根拠のない自信と言ってしまえばそれまでだが、どんな状況でも結果的に必ずうまくゆくだろうことが想像できるので、未来についての心配は一切ない。何ともならないこともあるんだと人は言うが、何ともならないなりに何とかなる。この能天気な思考がやっぱり僕らしさなんだろう。分かち合える仲間がいるからこその楽観主義。「つながり」を大切にしようとあらためて誓う。
すみだ学習ガーデンさくらカレッジの「早わかりクラシック音楽入門講座」がスタートした。40代~70代の方々にご参加いただき、皆さん本当に熱心に耳を傾けてくださることが救い。ともかく西洋古典音楽の素晴らしさを一人でも多くの方にお伝えしたく5年前に始めたことがこんな形で展開されてゆくとは思いもよらなかったが、一生懸命に進めてゆこうとあらためて誓う。
K君がアメリカに赴任するというので壮行会。そういえば思い出した。15,6年前、卒業式間際に彼は留年が決定した。就職先も決まっていたため教授にお願いに自宅まで伺ったところ、「それも君の人生だよ」と突っ返されたという。泣く泣く、就職浪人をし、結果的に今の会社をパートナーと立ち上げることになったのだが、これこそまさに不幸中の幸い、災い転じて福来たる。どんなにつらい出来事もやっぱり順調だという証。人生に無駄はない。
ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調作品68「田園」
エーリヒ・クライバー指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団(1953.9)
およそ60年前の録音を、昔懐かしいロンドン・レーベルのアナログ盤で。
LPレコードの針音を伴った温かみのある音が全身を癒してくれる。夜中に聴くベートーヴェンも乙なもの。
それにしても父クライバーの自然体の解釈は、何もしていないようで非常に深みのある音楽を奏でる。楽章を追うごとに燃焼度を上げ、熱い熱い祈りの境地に到達する。おそらく30年近くぶりに聴き返してみて、こんなにも「愛」に満ちた音楽があったのだろうかと涙がこみ上げてきた(おそらくこれには当時のコンセルトヘボウの実力も大きくものを言っているのだろう)。
人と人、人と自然、人と宇宙、すべてがつながり、ひとつであることを教えてくれる自然賛歌。
おはようございます。
岡本さんの「早わかりクラシック音楽入門講座」スタートの成功、おめでとうございます。
ところで、昨日は、前にも話題にしました、
「“スコラ” 坂本龍一 音楽の学校」のシーズン2も始まりました。
http://www.nhk.or.jp/schola/
こちらも昨日の第1回では「古典派」「ソナタ形式」などをテーマにしていて、岡本さんの受講生も並行してご覧になっているかたも多いかと想像します。こちらの内容もシーズン1含め非常に秀逸で、私も学ぶところがとても多く、再放送もありますので、録画、チェックされることをお勧めします。
エーリッヒ・クライバーの「田園」、もう何十年も聴いておりません。
LPレコードをお持ちなのが羨ましいです!
>雅之様
おはようございます。
貴重な情報をありがとうございます。これは観なきゃですね。
ところで、エーリヒ・クライバーの「田園」、僕も何十年ぶりかに聴いたのですが、驚くほど瑞々しく洗練されていながら、内から湧き出る「熱さ」の素晴らしさに、忘れていた心を思い出したような気がしました。
アナログ・レコードの音はやっぱり味があります。