久しぶりに「四季の色」~堀明子詩集を繰ってみた。
ときに純粋な心を取り戻したときにこういう詩を感じると清々しい気持ちになれる。
「12月」という題の、彼女が小学4年生の12月に書いたもの。
さあ 12月がやってきた
楽しい月だ 12月は
冬休みもある
クリスマスもある
けれど なによりも
わたしが待つものは
新しい年を待ってねむる時
大みそかの夜
新しいきぼうに
みちている
「12月」
うん、そうだ。新しいきぼう、である・・・。子どもは素直だ。
そして、そんな子ども心に浸りながら繰り返し聴いてみた(どういうわけか・・・笑)。
ストーンズ過渡期の作品でありながら粒揃いの楽曲にトータル・バランスに優れた音楽の宝庫的奇跡のアルバム。ローリング・ストーンズの1969年はこのアルバム用の楽曲のレコーディングからスタートし、ブライアン・ジョーンズの脱退、そして急死を経、北米ツアー中の殺人事件、いわゆる「オルタモントの悲劇」で幕を閉じる。
そんな山あり谷ありという状況であったとは想像もつかないハイ・レベルの、おそらくストーンズの数多い作品中ベストにあげる人が多いのではないかと思われる傑作が”Let It Bleed”!!
The Rolling Stones:Let It Bleed
昔、このアルバムを初めて聴いたとき、1曲目の”Gimmie Shelter”に惹かれたのは当然なのだが、それより何よりラスト・ナンバーの”You Can’t Always Get What You Want”に心を奪われた。冒頭、いきなりロンドン・バッハ・コーラスによる美しい合唱・・・、一体どんな内容が歌われているのか、歌詞対訳書を確認して卒倒(笑)。大袈裟だが、やっぱりストーンズはストーンズなんだと確認。あまりにノーブルな曲調だったことと、邦題が「無情の世界」だったのでヴィクトル・ユゴーの「レ・ミゼラブル」的な内容を想像したのだが、普通に欲求不満のスケベな男の話・・・。
最初の混声合唱は守護霊の声みたいなものなのだろう(笑)。
I saw her today at the reception(今日、レセプションで彼女を見ました)
A glass of wine in her hand(彼女はワイン片手に)
I knew she would meet her connection(彼女が「男」と会うことがわかっていました)
At her feet was a footloose man(彼女に魅了されるのは自由気ままな男たちでした)
You can’t always get what you want(欲しいものがいつも手に入るわけじゃないのです)
And if you try sometimes, you’ll find (でも、努力すれば時には)
You get what you need(必要なものは見つけられるでしょう)
そしてミックが同じ歌詞でそれに応える・・・。かっこいい。
様々な苦難の中、なにより新しいきぼうにみちている。