新幹線やまびこ車中にて

さて、新幹線やまびこ車中。
月曜日の最終電車にもかかわらず満員御礼。たいしたものだと感心。
昨日、東京では木枯らしが吹き、北海道ではようやく初雪とのこと。ということで、滅法寒い中、予定通り気仙沼に向かう。
さすがに、まともに音楽など聴ける態勢ではないが、僕にとっての音楽というのは心身を休める清涼剤の役割を果たすゆえ欠かすことができぬ。よって、せめて脳内にカンフル剤の如く音を響かせてみようと目を瞑って夢想した。

ショパンの「木枯らし」のエチュード?いやいや、あまりに単純過ぎる。
ならば、ドビュッシーの「子供の領分」から『雪は踊っている』?うーん、そんな気分でない。

ここは、いつぞやも採り上げた、リベラがコーラスで参加するサイモン・ラトル&ベルリン・フィルによる「くるみ割り人形」で。中でも『雪片のワルツ』!!生憎音源は持ち合わせないが、iPhone片手にyoutubeで検索して鑑賞。
いつ聴いても本当に美しい。ハーモニーもさることながら、ひとりひとりの坊やの声がまるで「上」から降りてきているようなのである。ついでに「くるみ割り」の他の楽曲も久しぶりにいろいろと聴いてみたが、あの「悲愴」交響曲とほぼ並行して書かれたとは思えない愉悦。そして、限りなく透明で純粋で。これが最晩年の音楽とは!!チャイコフスキーの最高傑作と評してもこれは問題なかろう。

チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」全曲
サー・サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

さて、時間切れ。まもなく一ノ関。


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