一昨日の猛烈なスコール、昨晩も随分降った。
そして、今日も雨。室生犀星の「愛の詩集」から一篇の詩を。
「雨の詩」
雨は愛のやうなものだ
それがひもすがら降り注いでゐた
人はこの雨を悲しさうに
すこしばかりの青もの畑を
次第に濡らしてゆくのを眺めてゐた
雨はいつもありのままの姿と
あれらの寂しい降りやうを
そのまま人の心にうつしてゐた
人人の優秀なたましひ等は
悲しさうに少しつかれて
いつまでも永い間うち沈んでゐた
永い間雨をしみじみと眺めてゐた
愛とは無尽蔵だけれど、それを客観視しているうちは孤独だと。そこにどっぷり浸れと。
しかし、それがそうは簡単にいかぬ、「考える葦」にとっては。
秋分の日、一気に秋になりましたね・・・。
そんな印象。しかし、また暑さはぶり返すのだろうけれど。
人それぞれ悩みはあるだろうが、感じながら楽しく過ごすのが一番。人と人とのふれあいが最高の特効薬。で、2番目が音楽(そう、1番じゃなく2番)、あるいは詩。
ここ数日続けて3人の音楽を聴いてきた。上手く言葉では表せないけれどすごく良い。
そして、今夜はザ・ポリス。コンパクトでソリッドで、しかもソウルフル。外観も内側もこんなにまで見事にまとまって、聴く者に訴えかけるロック音楽は意外に少ないかも。それがすでに30年以上を経過するのにまったく古びない。永遠、普遍・・・。
Personnel
Sting (vocals, bass)
Andy Summers (guitar, backing vocals, bass)
Stewart Copeland (drums, backing vocals)
1980年秋にリリース。当時高校生の僕はロック音楽とは無縁。数年後、大学生になって初めて聴いたとき卒倒した(当時は”Every Breath You Take”が大ヒットしていた。名曲だ・・・)。
“Don’t Stand So Close To Me” Written by Sting
“De Do Do Do, De Da Da Da” Written by Sting
“Behind My Camel” Written by A.Summers
“The Other Way Of Stopping” Written by S. Copeland
かっこいいわぁ。
第42回ワークショップZERO終了。気づきの多い良い会だった。
岡本さんにとって“Every Breath You Take”、名曲なんですね。
確かに「歴史に残る」と言われていますが、私はどうも苦手で ^^;
“SynchronicityⅠ&Ⅱ”なら1日中エンドレスで大丈夫なんですが。
未だにラブソングと誤解している人が多いかもしれないですね。
(YouTubeに“Ⅰ”とマンデルブロ集合のコンビがあって…最高)
ロックを聴きはじめたのはポリスのデビュー前だったので
何年(何十年!)経っても「後から来たバンド」という感覚もあり…
それはStingに限らずBonoであっても、ああいう人になって行く
(何という語彙の貧困さでしょう!)のが興味深いです。
もし自分が19世紀半ばのヨーロッパにいたら
シューマンやリスト、パガニーニやメンデルスゾーンに
会えたりしただろうかと、つい妄想したりするのですが
この時代に生まれついたのも有難いことかな…と思います。
>みどり様
僕は所詮「遅れてきたロック・ファン」でしたからね。
ビートルズをきちんと聴いたのが、それこそポリスの”Every Breath You Take”が大ヒットしている時でした。
当時、FENが流行っていて、アメリカンTop40なる番組をよく聴いていましたが、いつもThe Policeがかかっていました。もちろん、“SynchronicityⅠ&Ⅱ”も大傑作だと思います。
しかし、やっぱりみどりさんは凄いですね。子どもの頃から音楽的感性が抜群なんだと想像します。
>それはStingに限らずBonoであっても、ああいう人になって行く
ああ、みどりさんからするとU2なんかもそうですか・・・。U2に関しても全く同時期に聴き始めました・・・。
おっしゃるようにポリスデビュー前からロックを聴いていたら僕も同じような感覚を持っていたかもしれません。
いつの時代のどの時点から音楽をまともに聴き始めるかって重要ですね。良い悪いではなくそれによって見え方が変わえうろいうのが興味深いです。
>もし自分が19世紀半ばのヨーロッパにいたらシューマンやリスト、パガニーニやメンデルスゾーンに会えたりしただろうかと、つい妄想
どうでしょうね・・・。新聞で名前を知っているくらいかもしれませんね。今はメディアや交通が発達し、いつどこでも行ける時代ですから、現代の日本に生まれたことは幸せなのかもとも僕も思います。
おはようございます。
私は遅れて来たかどうかが問題だとは思いません。
音楽は聴いて楽しければそれで十分であり歌詞など意味はない、
小説じゃないのだからという見解も理解しますが、
ちょっと深く聴き込んでみる気になれば、それこそいくらでも。
そこで決定的に接し方が変わるだろうとは思います。
確かにオン・タイムだと、インタビューやライブに早く触れられる
かもしれないといのはありますね。
U2は初来日ではファンをステージに上げて歌っていて
「若いなぁ」と思ったし、Asiaも以前に岡本さんが仰っていたほど
評判がよろしくなくはなかったと思いますよ(3日目以降は)^^
一つ告白しましょうか…私はKISSフリークだったんです。
今でも殆ど全部歌えるんじゃないかと思うくらい。
まぁ所詮、その程度です。
>みどり様
あ、そうそう、遅い早いは関係ないですね。
しかし、そうは言っても時代の空気感というのはあると思います。何十年も歌い継がれている名曲というのはそういうものを超えて普遍性があるからいいのですが。
実際に、例えばボストンのライブに行かれているみどりさんとは理解度というか思いが圧倒的に違う思います。そこは本当に悔しいところです。
なるほど、グレッグ・レイクのエイジアも行かれてるんですね。
あれは確かに評判は当時から良くなかったですね。
>私はKISSフリークだったんです。
おおおーーー、そうなですか!
僕が中学の時にものすごい熱狂的なファンがおりまして、、、、僕はどこ吹く風という感じでしたが(笑)
>殆ど全部歌える
>まぁ所詮、その程度です。
いやいや、そんなに謙遜なさらないで。それは大変なことです。