一人一人が一皮も二皮も剥けて旅立ってゆく。たった2日間という身近い時間ながら、時空を超えるような深いコミュニケーションを体感することで、誰もが本来持っていた「潜在的な力」を思い出す。
誰もが人から愛されたい、そして受け容れられたいと願っている。でも、みんな拒絶されることを怖れて、いわば自分自身の「殻」に閉じこもっているのだ。そのことに気づき、今まで体験したことのなかったようなブレイクスルーを通じて「自分自身を卒業する」。
尾崎豊の「卒業」を声を大にして歌った。カラオケに行ったのは何年ぶりだろうか・・・。
行儀よくまじめなんて 出来やしなかった
夜の校舎 窓ガラス壊してまわった
逆らい続け あがき続けた 早く自由になりたかった
信じられぬ大人との争いの中で
許しあい いったい何 解りあえただろう
うんざりしながら それでも過ごした
ひとつだけ 解っていたこと
この支配からの 卒業
今から30数年前、アメリカのウェストコースとでEaglesが途轍もない名曲をリリースした。「Hotel California」。何度聴いても涙が出るほど美しい・・・。
Eagles:Hotel California
So I called up the Captain,
“Please bring me my wine.”
He said, “We haven’t had that spirit here since nineteen sixty-nine.”
And still those voices are calling from far away,
Wake you up in the middles of the night
Just to hear them say…
Welcome to the Hotel California
Such a lovely place ( such a lovely face)
そしてルームサービスを呼んで
「ワインを持ってきてくれるようお願いします」と頼んだのだが、
「申し訳ないのですが、1969年からここではそのようなスピリッツ(=お酒と魂を掛け合わせた意味を持つ)は置いておりません」と答が返ってきた。
いまだにその声がはるか彼方から聞こえてくるのだ。
真夜中に起こされ、彼らが言うのを聞いたんだ・・・。
ようこそホテル・カリフォルニアへ
ここはとても素晴らしい場所です。
長く生きていると、人はもともと生まれながらに持っている「スピリット(精神、あるい信念)」を忘れがちになる。目に見えない「殻」-つまり支配を乗り越え、本来の自分に還ろう。そこに答があるはずだから。
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[…] 爆発的なヒットを生んだ後、創造者は誰もが苦しむ。 ポピュラー音楽において、コンスタントに優れた作品を生み続けたアーティストの代表格はThe Beatlesかもしれないが、それとてわずか7,8年という限られた時間の中での話だ。優秀なアルバムが必ずしも売れるというわけではないから判断が難しいところだが、内容的にも高度で、しかもセールス的にも圧倒的な成果を収めた音楽作品というのはポピュラーの世界でも決して数は多くないように思う。Michael Jacksonの”Thriller”などはモンスター・アルバムの筆頭だろうし、The Beatlesに限って言えば”Abbey Road”はまさにそういう作品であるように僕は思う。ちなみに、Eaglesが1976年にリリースした”Hotel California”は全世界で1200万枚売れたという。このアルバムは今聴いても決して色褪せない。こういう普遍的でレベルの高い作品がポピュラーの世界において存在するのだから多角的音楽愛好趣味というのは止められない。 […]