Ringo Starr “Never Without You” (2003)

エプスタインがいなかったら、ビートルズは現在の位置にいなかったか? 今と同じではなかったろうね、うん。だけどそういう質問には意味がない、僕らは現に彼に出会ったんだし、起きたことは事実起きたんだ。彼が現れなくても、僕らはみんな—僕ら4人もブライアンも—同じ方向へ向かっていただろう。もしかすると直接の目標は違っていたかもしれないけどね。僕らはみんな、自分たちが何を乗り越えたいかわかっていた。そして彼は僕らに力を貸し、僕らは彼に力を貸したのさ。
(ジョン・レノン 1967年)
The Beatles アンソロジー(リットーミュージック)P266

「たられば」のナンセンス。ブライアン・エプスタイン逝去直後のジョンの言葉は至極正当だ。そしてまたジョンは次のようにも言う。

ブライアンは肉体として死を迎えただけだ、彼の魂はいつでも僕らと一緒だよ。彼の力と強さがすべてだった。その力と強さはこれからもずっと消えない。僕らが正しい方向に進んでいれば彼にはわかったし、僕らが間違った方向に進んでいればそう教えてくれた—そしていつも彼の言うとおりだった、だけど、とにかく、彼はほんとは死んでいないのさ。
(ジョン・レノン 1967年)
~同上書P267

心なしか言葉の背景に一抹の寂しさは感じとれる。しかし、それでもジョンの言葉は相変わらず重い。

1968年のザ・ビートルズ。

毎年、マハリシは超越瞑想のインストラクターになりたいっていう西洋人向けに講座を開いていた。僕はインストラクターになる気はなかったけど、そこでどっぷり瞑想に浸りたかったんだ。
ジョンが来て、そのあとポールも来た。続いてリンゴが、ハインツのベイクド・ビーンズを持ったシェルパを15人従えてやってきた。それに世界中のマスコミ。僕は彼らと話すのが面倒だったから、デリーまでずっと寝たふりをしてた。

(ジョージ・ハリスン 1968年)
~同上書P281

ジョージの先見。ジョンのそれとはまた異質な、陰陽二気の世界観をジョージは即座に理解し、作品に取り入れた。

最高だった。楽しいことがたくさんあって、瞑想もたくさんやった。すごく刺激的だった。僕らはとても霊的な場所で、瞑想をしたり、マハリシのセミナーを受けたりしてた。
(リンゴ・スター 1968年)
~同上書P281

リンゴはジョージの影響を大いに受けたのだと思う。

・Ringo Starr:Never Without You (2003)

Personnel
Ringo Starr (drums, percussion, keyboards)
Mark Hudson (bass, backing vocals)
Eric Clapton (guitar solo)
Jim Cox (organ)
Steve Dudas (electric guitar)
Gary Burr (acoustic guitar, backing vocals)
Gary Nicholson (12-string acoustic guitar)

ジョージを追悼してのリンゴの歌。良い曲だ。


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