自己受容が大事・・・あらためて確認

brahms_2_backhaus.jpgいやぁ、我ながら本当によかったです。
「ワークショップZERO」
。本日、終了後、代々木の「和民」で打ち上げ。本当に受講していただいた方の顔が変る。人はもともと誰しもユニークな存在だ。それが、長い教育や環境の中で「金太郎飴」のように同じになることを要求され、無意識のうちに自分自身を見失ってしまう。比較の中で生活し、あるときは自己を卑下し、あるときは優位に立ち、本来の自分とはほど遠い自分を演ずるようになる。

いかに「人間力」を回復するか?
まずは、等身大の自分自身を知ること。長所も短所もどっぷり浸り、徹底的に知り尽くすこと。そして、他との「関係性」の中で生きていることを認識し、他者を承認、理解すること。そのために人間と接し、体感を増やすこと。人は人と交わることで気づきを増し、成長する機会を与えてもらう。自分の本音を伝えること、他者を受容すること。自分を信じることで軸が定まり、他者を受け容れることで「想い」が増す。誰もがそもそも持っている力、それが「人間力」。決して特別な能力ではない。

ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調作品83
ヴィルヘルム・バックハウス(ピアノ)
カール・ベーム指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

泣く子も黙る天下の名盤。しこたま飲みながら20人近くのメンバーで語る。どういうわけかブラームスのこの名曲が頭を掠める。大衆居酒屋にブラームス。どうも似合わない組み合わせのように思えるが、「赤いハリネズミ」という大衆レストランを愛した庶民派ブラームスの音楽はうってつけ。30年近く前、ヴィルヘルム・ケンプの独奏(指揮とオケは誰だったか忘れた)で初めて耳にしたときから僕の心を捉えて離さなかったブラームスの最初の曲。交響曲第1番を聴いても第3番を聴いても、最初はぴんと来なかった僕が、第1楽章冒頭のホルンからいきなりのけ反った音楽。極めつけは第3楽章のチェロ独奏。感涙・・・。

ブラームスは決して精神的に強い人ではなかった。誰かの助けを必要としていたにもかかわらず、頑なに「自分の生き方」に固執した。もっと素直になれば一層幸せに長生きできたかもしれないのに。

ところで、最近、ブログに書くことがなかなか思い浮かばない。さすがに600回近く更新しているとネタが尽きるのか何なのか・・・。一度リセットし、気持ちを新たにするべきか。いずれにせよ継続は力なり。


4 COMMENTS

kevala

自宅に帰宅しました。深夜1時。。
またkevalaのやつ・・・相当また酔っているんじゃないかなぁと思われたかもしれませんが、主催者として今回はどんなコメントをお残しになるのか興味がありブログにアクセスしました。シラフです!!!
セミナー受講後は、ブログを毎日書くことに対して真剣に向き合うことができ、クラッシックの世界を通して書かれている内容もクラッシック講座に出席したおかげでわかるようになってきました。
本当に今日はありがとうございました。私の方がみんなに助けられてしまったような気がしています。どんな形でもこれからみんなのためにできることはしていきたいなと率直に思います。
今までの人生、自分自身のことはみえず人と比較することで自分を知ることができる、つまり人は自分の鏡だと思っていました。日本の文化のすばらしさを外国にいって気づくように比較文化論的な要素があるとばかり思っていたのです。国は人が勝手に作った概念にしかすぎず、境界線などももともとないですし、人も比較する対象ではないということなのかなと感じます。岡本さんがおっしゃっているようにみんなひとつなんだと。岡本さんが一貫して伝えているワンネスにいきつくことができます。
ブログが何回目になろうともワンネスなので、ネタは同じでも人の感じ方も変わっていきますし、ぜひ励みになるためこれからも頑張ってください。素敵なセミナーをありがとうございました。

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雅之

おはようございます。
今回もセミナー大成功、お慶び申し上げます。
ブラームスのピアノ協奏曲第2番は、素晴らしい曲ですね。聴くと、彼の交響曲以上に満腹感が得られます(笑)。ブラームスらしさという点では、最高峰に位置する曲ではないでしょうか。
この曲、世界的な名ピアニストでも、レパートリーに入れていない人が多いですよね。特に女性ピアニストは少ないですね。ということは、例えばラフマニノフのピアノ協奏曲第3番より難易度が高いのではないかと想像します、総合的な音楽性を含めた技術面でもスタミナ面でも・・・。
ご紹介の盤、ピアニスト、オケ、指揮者の、仕事をする関係が理想的ですね。ウィンナ・ホルンやチェロ以外に、ブラームスで重要なクラリネットなども最高です。名盤の出にくいこの曲で、これからも未来永劫王座を保ち続ける、名盤中の名盤だと思います。

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岡本 浩和

>kevalaさん
昨日はお疲れ様でした。良かったねぇ。
そ、本当に僕も皆さんからエネルギーをいただいて助けられているようにいつも感じます。
ぜひ世のため人のためにがんばりましょう。
>国は人が勝手に作った概念にしかすぎず、境界線などももともとないですし、人も比較する対象ではないということなのかなと感じます。
そうそう、おっしゃるとおり。
めげずにがんばってブログは書き続けるよー!
これからもよろしくです。

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岡本 浩和

>雅之様
こんばんは。ありがとうございます。
確かに交響曲以上の満腹感ですね。ほんっとに名曲だと思います。相方に言わせると難易度は1、2を争うみたいですね。
以前のブログではツィマーマン&バーンスタイン盤を採り上げましたが、あの音盤も僕は好きでして。とはいえ、やっぱりバックハウス&ベーム盤が随一です。

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