真っ白・・・

beethoven_backhaus_13.jpg頭の中が真っ白で何も思い浮かばないときには何を書けばいいのだろう?(笑)
どうも最近お酒を一定量以上身体に入れると調子が悪くなる。昨日もワインをそれほど大量に摂取したわけではないが、今朝の起きがけにアルコール分が多少残っていた。数日前のような最悪の状態には陥らないものの、もう少し「良い(酔い)もの」を健全に飲みたいものである。確実に一層「弱く」なっているみたい・・・。

今週末はベンチャー企業合同新人合宿研修。まる2日間山中湖に缶詰になり、30人を相手に「人間力向上」に焦点を当てつつ、僕なりの観点で研修を進めていく予定。楽しみだ。

世の中ではいろいろなことが起こっている。もちろん日々自分にも様々なことが起こる。「何もない」日などありえない。それでもアンテナが立たない日というのがある。そういうときは人は人によって生かされているということを痛感する。人とのふれあいを通じて「感じる心」が磨かれるものなんだということがよくわかるのだ。

いまだ「白紙」状態。仕方がないので(笑)ぼんやりと、刺激を与えるべく2枚のピアノ音楽を聴く。
まずはバックハウスのベートーヴェン全集から1枚。

ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ第13番変ホ長調作品27-1
ピアノ・ソナタ第15番ニ長調作品28「田園」
ピアノ・ソナタ第16番ト長調作品31-1
ピアノ・ソナタ第18番変ホ長調作品31-3
ヴィルヘルム・バックハウス(ピアノ)

debussy_zimerman.jpgさすがに音の鮮度の古さには抗えないものの、やっぱりバックハウス盤は安心感がある。30歳過ぎのベートーヴェンが耳疾患の発症の最中に書き溜めたソナタ諸
々。それでいて不思議なほど明晰で、かつ心を震わせるナイーブさをあわせもつ。この直後にかの「ハイリゲンシュタットの遺書」が書かれることになるのだが、若きベートーヴェンの「心の叫び、囁き」がひとつひとつの音符に込められているよう。名曲揃いだ。

そして、ドビュッシーの前奏曲集を。

ドビュッシー:前奏曲集第1巻
クリスティアン・ツィマーマン(ピアノ)

汚れのない、そして一点の曇りもないドビュッシーのピアノ音楽。美しい・・・。ただそれだけ。
日本に活動拠点を移したツィマーマンは今年も数多くリサイタルを開催するようだが、6月の所沢でのリサイタルに足を運ぶ予定。ソロリサイタルは3年ぶりだろうか・・・。楽しみだ。


6 COMMENTS

雅之

こんばんは。
今日は、岡本さんが「白紙」状態とのことなので、ご紹介の盤を全く無視したコメントをいたします。両盤とも名盤中の名盤なので、私がコメントするまでもないと思いますし・・・。無礼をお許しくださいm(__)m
先日、岡本さんがハイドンのハイドンの「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」のCDを紹介された時、未聴だったのでぜひ聴いてみたいと思ったんですが、その後、モーツァルトの「レクイエム」の弦楽四重奏版(ペーター・リヒテンタール編曲)のSACD(クイケン四重奏団)を所有していることを思い出しました。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1922383
この演奏、ピリオド奏法が気にいらないのですが、編曲は実によく出来ていて、原曲の雰囲気を正しく伝えています。その後改めて聴き直して、これは凄いと思いました。
「モツレク」のCDでは、シュペリング&ノイエ・オーケストラ、コーラス・ムジクス・ケルン 盤もお薦めです。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2648260
本編(ジュスマイヤー版)も随所に斬新な解釈があって素晴らしいのですが、特筆すべきはモーツァルトが書き残したフラグメント(スケッチ)を、何も付け加えず、そのまま音にしたトラックが入っていることです(HMVレビュー参照)。これは「モツレク」を研究したい人には、必聴だと思います。
以上、今夜は朝比奈先生の「モツレク」の名盤をいただいた御礼としての情報でした。

返信する
岡本 浩和

>雅之様
こんばんは。
素敵な情報をありがとうございます。両盤とも未聴ですので聴いてみたいと思います。しかし、2つ目の盤にはスケッチ・フラグメントが入っているのが魅力的ですね、確かに。

返信する
ルミ

岡ちゃんのブログいつも読んでるよー。面白い。
お酒飲んで、悪酔いするのって、美味しいお酒を飲んでないからだよ。
美味しいワインは、イイぶどうを使ってるから体に残らないし、むしろ覚醒して冴える程だよ。
私にとってお酒は「お神酒」みたいな感じだから、むしろ冴える。だから、そんな時は両親のヒーリングをやったりしてるよ。(^-^)
お店に、美味しいビオワインを用意してるからいつか飲みにきてね★

返信する
岡本 浩和

>ルミ
久しぶりです。ブログ読んでいただけてるんだ!ありがとう。
>お酒飲んで、悪酔いするのって、美味しいお酒を飲んでないからだよ。
そうそう、そうだと思う。発泡酒を間違って飲んだ時もそうだったし。それにしてもルミは元々酒が強いから「お神酒」になるんであって・・・(笑)。
お店には多分近いうちに必ず伺います。

返信する
ふみ

>「何もない」日などありえない。それでもアンテナが立たない日というのがある。そういうときは人は人によって生かされているということを痛感する。人とのふれあいを通じて「感じる心」が磨かれるものなんだということがよくわかるのだ。
おっしゃるとおりだと僕も思います。人とのコミュニケーションもコンサートも不可逆性な分その中から突発的に出てくる要素は我々の人生に非常に大きな影響を与えるものなんだなと思います。
モツのレクイエムが最近このブログでホットですね!正直なところこの曲に関しては僕はもう少し聴き込みが必要です。エリヤや楽園とペリ、ベトのミサ・ソレムニスなどの方にどうしても食指が伸びてしまうんですよね。。。

返信する
岡本 浩和

>ふみ君
朝比奈先生のプライベート盤以来ホットかな?!(笑)
「エリヤ」も「楽園とペリ」も、そして「ミサ・ソレ」も名曲だけど、「モツレク」ぜひ聴き込んでください。

返信する

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

アレグロ・コン・ブリオをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む