イザイ、自然治癒

ysaye_kremer.jpgクラシカル・ホメオパシー・センター主催のイントロダクションセミナーに参加した。去年の11月にコンサルテーションを受けたドクター・ロバート・ハシンガー氏が講師。質疑応答を含め2時間超のお話は、ホメオパシーの基本概念を理解する上でとても解りやすく、良かったと思う。いわゆる現代の西洋医学、つまりアロパシーが「対症療法」であるのに対し、ホメオパシーはそもそもの原因を究明し、根本的自己治癒を目指すというもの。とはいえ、日常に溢れるストレスをいかに軽減するか、そして食べ物や飲み物など摂取する者を日々いかにコントロールするかが大事な鍵でもあり、結局は「生活」そのものの意識改革が絶対的に重要な要素となる。

先日「エミング」の講演でも、中嶋裕氏が口を酸っぱくしておっしゃっていたのは「腹八分目」と「半断食」の効用について。「入れること」より「出すこと」を第一義に考えるべきだと。「休肝日」同様、時には胃腸を休めてデトックスすることがいかに大切か・・・。病気の原因が「腸内異常発酵」にあるといわれるゆえ、なるべく「胃」の中に物を残さないようにした方が良いということだ。

セミナー終了後、東高円寺まで足を延ばし、ベジタリアン・レストラン「Lotus & Flowers One」にて食事。終電ギリギリまで皆で語り、盛り上がる。美味しかった。

自然治癒にデトックス・・・。シンプルかつ意味深い「音の洪水」に身を委ねて、今宵は心のデトックスか。

イザイ:6つの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ作品27
ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)

J.S.バッハ以降の無伴奏物の最高傑作!一挺のヴァイオリンが織り成す「音のドラマ」はバッハのそれに優るとも劣らない。6曲それぞれが異なったヴァイオリニストに献呈されているというこの名曲たちには、時にバッハの音楽が木霊し、魂の慟哭を刻印するものもあれば、優しく囁きながらしんみりと「愛」なるものを感じさせてくれる瞬間を持つものもある。

街が寝静まった夜更けに独り耳を傾けるヴァイオリンの音色はどれほど人の心にズシンと響くことか・・・。新宿という不夜城に住んでいる以上、街が寝静まるということはありえないが。


3 COMMENTS

雅之

おはようございます。
イザイの無伴奏は、バッハと並んで、ヴァイオリニストにとって永遠の憧れの曲です。以前にもコメントしましたが、全曲盤(初録音は和波さん)がものすごく増えた現在でも、クレーメル盤は、その内面の深みのと技巧の抜群の切れの両立において、群を抜いているように思います。
私は、作曲者イザイ自身の演奏スタイルにも、とても興味があります。あらえびす著『名曲決定盤』(昭和14年 中央公論社刊)によりますと、メンデルスゾーンのホ短調協奏曲の終曲のピアノ伴奏版など、電気以前の心細い旧吹込みのSPレコードがあったそうですが、「その宏大な表現力と、火のような情熱に打たれない人はあるまい」と紹介されています。ぜひ聴いて、この耳で確認したいものです。
以前から再三申しておりますが、このころの弦楽器の奏法は、現在の古楽器奏者等のピリオド奏法の画一的な弾き方とは、似て非なるものだったと私は思っています。たしかにスチール弦(専門分野!)ではなく、ガット弦でしたから、指の圧力は現代よりずっと弱いけれど、音程は平均率律的ではなく、ポルタメントを有効に使用し、今より控え目なヴィブラートも最大限駆使し、表情豊かに弾いていたはずです。
ヨアヒムやイザイの時代は、一般の聴衆にとって音楽は、CDやネットや放送で好きな時にいくらでも聴ける状況とは全く異なり、ハレの日に、一期一会の生演奏に接することが唯一の貴重な手段だったはずです。そう考えると、ブルックナーの交響曲の演奏スタイルだって、ハース版のように、表情控え目な、ストイックな態度が理想とも言い切れなくなります。一期一会の聴衆に、曲の強い印象を残すためには・・・。

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岡本 浩和

>雅之様
こんばんは。
さすがは弦の達人、雅之さん!弦楽器のことを語らせると右に出る者はいませんねぇ。脱帽です。
>メンデルスゾーンのホ短調協奏曲の終曲のピアノ伴奏版など、電気以前の心細い旧吹込みのSPレコードがあったそう
へぇ、それは面白そうですね。復刻されているんですかね?
>ブルックナーの交響曲の演奏スタイルだって、ハース版のように、表情控え目な、ストイックな態度が理想とも言い切れなくなります。
確かに!そうなるとシャルクやレーヴェがやった「改訂」もあながち間違いじゃなさそうですね。

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