ennui

coltrane_and_hartman.jpg先月、東京「輝き塾」にいらしていただいた「じんせいどう」薬局の方々と砂町にて懇親会を開催した。はるばる(笑)錦糸町まで赴き、さらにバスで15分ほど。雨降る中、まずは下町情緒たっぷりの砂町銀座商店街を散策し、1時間半ほど時間を潰す。20:00に待ち合わせ後は、行きつけだというお好み焼き&もんじゃ焼きのお店にて歓談。普段に比べ少々飲みすぎたきらいもあるが、そこはまぁお愛嬌ということで、楽しいひと時をすごさせていただいた。次回はぜひ拙宅にご訪問いただいて、宴会をという話に・・・。楽しみである。

明後日は、ワークショップの継続学習としての意味合いを含んだ「1日セミナー」を実施する。先日から数時間のショートセミナーをやっているのだが、やはり最低でも丸1日を費やした方が、よりレベルの高い教示ができると考えたからだ。コミュニケーションと一口に言っても、その真髄を体得するのには相応の体感とエクササイズが重要になる。とにかく意識に定着させることが重要である。

深夜に帰宅すると邪魔にならない音楽が必要になる。朦朧とした意識をすっきりさせるためにも。

John Coltrane And Johnny Hartman(1963.3.7録音)

John Coltrane(ts)
Johnny Hartman(vo)
McCoy Tyner(p)
Jimmy Garrison(b)
Elvin Jones(ds)

ジョニー・ハートマンとジョン・コルトレーンが協演した唯一のアルバム。わずか40分に満たない記録の中に、得もいわれぬ癒しと喜びが満ちている。コルトレーンは基本的にアグレッシブな音楽が似合う。しかしながら、こういう普遍的なバラードものを演奏しても信じられないほどの名演を繰り広げてくれるところが神懸り的である(実際は、コルトレーンが不調の時にあえて横道に反れて録音されたという代物らしいが、極めつけの名盤だと思う)。
酒浸りになった脳髄にしんみりと染み入るジョンのサックスとジョニーの歌声は、クールでホットで、少々マンネリ気味の夫婦の「恋愛熱」を呼び覚ましてくれるくらいの力があるように思う。嗚呼、眠い(笑)。

They say that falling in love is wonderful
So wonderful so they say
The thing that’s known as romance is wonderful
So wonderful so they tell me
I can’t recall who said it
I know I never read it
I only know they tell me that love is grand
And if there’s moon up above it’s wonderful
Wonderful in ev’ry way so they say

アンニュイ・・・。


2 COMMENTS

雅之

おはようございます。
>実際は、コルトレーンが不調の時にあえて横道に反れて録音されたという代物らしいが、極めつけの名盤だと思う
示唆に富んだお言葉ですね。時々あえて横道に反れることは、自分を客観的に見つめ直すきっかけとなり、芸の幅を拡げるいいチャンスにもなるんでしょうね。
横道に反れて新たな可能性を発見することは、例えばビジネスでもよくある話だと思います。
《例》
山葉寅楠は、紀州(現在の和歌山県)徳川藩士で、天文係をしていた山葉孝之助の三男として生まれました。父の仕事を見たり、器具や機械をいじったりして育った彼は器具や機械類に関心をもち、また手先が器用なことから、その後長崎で時計づくりを学びました。長崎時代に医療器械を手がけ、1884(明治 17)年頃から医療器械の修理のため浜松の病院を訪れるようになりました。
そこで1887年に浜松尋常小学校(現在の元城小学校)の壊れたオルガンの修理に成功したところからオルガン製作を決意し、1888(明治21)年浜松に合資会社山葉風琴製造所を設立しました。
(ヤマハ ホームページより)
http://www.yamaha.co.jp/about/corporate/history/
今の日本の会社はどこも余裕が無く、自分のセクションだけに汲々とし過ぎているように思います。こういう厳しい時代だからこそ、もっと社員の遊び心や異業種交流を大いに認めたほうが、本業にいいアイデアが生まれたりするのではないかなあ。
ご紹介のCD、私も持っていますので、ちょっと久しぶり聴き直して、コルトレーンの横道の反れ具合をチェックしてみたくなりました(笑)。

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岡本 浩和

>雅之様
おはようございます。
こうやってほぼ毎日のように雅之さんとやりとりをさせていただくことで、本当に勉強になります。「気づき」が増えるんですよね。ありがたいことです。
確かに山葉寅楠のように「横道に反れて新しい可能性を見つける」ことはよくあることですよね。
>今の日本の会社はどこも余裕が無く、自分のセクションだけに汲々とし過ぎているように思います。こういう厳しい時代だからこそ、もっと社員の遊び心や異業種交流を大いに認めたほうが、本業にいいアイデアが生まれたりするのではないか
おっしゃるとおりです。「急がば回れ」ですね。

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