早3月、春の気配

George_Harrison_Live_in_Japan.jpg自身をポジティブにイメージすることは大切だ。
人間誰しも多かれ少なかれ「不安」をもつものだと思うが、何か問題に直面するとどうしてもネガティブに傾いてしまう。「今」を、ベストを尽くして生きていれば悪くなろうはずがないのに、ついつい将来の心配をしてしまうのである。
否定的な意味ではないが、明日のことなどわからない。とにかく「今」この瞬間を謳歌することが大切だ。

1月のハイチでの地震に続き、南米チリでも大地震が起こった。地震多発地区ではない沖縄でも震度4レベルのものが直近あったことを考えると、自然からの何か大きな警告なのか、それとも偶然なのか、あるいは単純に地下活動が活発化しているだけなのか、いずれにせよ大自然を前にしての人間の力など及びもつかないものだということを再確認させられるようだ。

ハイチの地震では何十万人もの人々が亡くなった。チリの場合も700名以上の死亡が確認されているようだ。亡くなった方々はまさか自分がこんな形で命を落とすとは思ってもみなかっただろう。

人は誰でも自分はそういう目には遭わないだろうと思っている。もちろん、そういう心構えであることは大切だが、それでも万が一ということがあるわけだから、やっぱり「瞬間瞬間」を大事にしたい。

わずか58歳で逝去したジョージ・ハリスン。ビートルズのメンバーの中ではあくまで寡黙な存在として認知されていた彼だが、生み出す楽曲はセンス満点で、時にはジョンやポールの1枚上手を行くような音楽を残した。”Something”然り、Here Comes the Sun”然り、またはソロになって以降の”My Sweet Lord”をはじめとした諸楽曲然り。
1991年にジョージはエリック・クラプトンとともに25年ぶりに日本の地を踏んだ。そして数ヶ所で開催されたツアー、ビートルズ以来の来日公演の模様を収めたアルバムを久しぶりに聴いた。”While My Guitar Gently Weeps”のイントロが流れると、聴衆が歓喜の雄叫びをあげる。リード・ギターはアルバム同様クラプトンだ。あの「泣き」のギターが会場全体を揺るがす。実際に東京ドームでこのコンサートを体感した友人は泣いていた。僕は残念ながら、仕事のため行くことができなかった。その前年のマッカートニーの時(アビーロードのB面メドレーに皆泣いたのだとか・・・)もそうだったが、後悔してもし切れなかったことを思い出す。

Live in Japan
George Harrison with Eric Clapton and his Band

ジョージが叫ぶ、「エリック・クラプトン!ギター、サイコー!」と。
おそらくアンコールであろうチャック・ベリーの名曲”Roll Over Beethoven”がまたかっこいい。

早3月だ。春はもうそこまで来ている。


2 COMMENTS

雅之

おはようございます。
「Live in Japan」は、本当に行っとくべきでしたね。たしか横浜、名古屋、大阪、広島、福岡もあったはずなので・・・。ジョージ・ハリスンのファンにとっては彼の最後のツアーだったので勿論のこと、エリック・クラプトンのファンにとっても、この年は当時4歳半だったクラプトンの息子の急逝(まさかの事故)があり、追悼曲”Tears In Heaven”との関係も気になるでしょうし、ロック史上、非常に重要なツアーだったんですね。当時はそこまでの価値の重要性がわからず、「猫に小判状態」の聴衆も多かったことでしょうが・・・(私も、仮に行ったとしてもそうでした)。
今朝、ブログ本文を読んで咄嗟に思い浮かんだ曲は、ちょっとベタですが、ビートルズやエリック・クラプトンから大きな影響を受けて自らもビッグ・アーティストになった、桑田 佳祐が作った「TSUNAMI」でした。
http://www.youtube.com/watch#playnext=1&playnext_from=TL&videos=lPfe_qyfZJI&v=VsHtgw4ZB3o
>明日のことなどわからない。とにかく「今」この瞬間を謳歌することが大切だ。
>人は誰でも自分はそういう目には遭わないだろうと思っている。もちろん、そういう心構えであることは大切だが、それでも万が一ということがあるわけだから、やっぱり「瞬間瞬間」を大事にしたい。
http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND12255/index.html
人は誰も愛求めて 闇に彷徨(さまよ)う運命(さだめ)
そして風まかせ Oh,My destiny
涙枯れるまで
人は涙見せずに 大人(おとな)になれない
ガラスのような恋だとは
I know.. 気付いてる,Hoo..

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岡本 浩和

>雅之様
おはようございます。
89年~91年の、リンゴ・スター、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスンの来日公演はどれも本当に語り草になっていますよね。
>当時はそこまでの価値の重要性がわからず、「猫に小判状態」の聴衆も多かったことでしょうが・・・
そうかもしれません。また来るだろうなんて思ってました。それと、どうも東京ドームというシチュエーションが嫌だったんですよね。今でもドームでのコンサートには食指が動かないです。
TSUNAMIは良い曲ですね。
僕はサザンはあまり好きではなかったのですが、この曲は本当に良いと思ってよく聴いてました。懐かしいです。

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