年の瀬にペレーニのコダーイを聴きながら

kodaly_cello_perenyi.jpg昨日はクラシック音楽講座のあと例年のように忘年会を開催した。年末とはいえ翌日まだまだ仕事があるという方たちが多かったので23時過ぎには自然解散。たくさん用意した料理もほぼ完食、ということで僕はひとり後片付けに奔走。「奥さんは?」という声が聞こえてきそうだが(笑)、妻は別のホームパーティーがあるということで会の途中で中抜け。僕の場合片付けや掃除は全く苦にならず、むしろ好きな性質なので問題なし。ということで、きれいにしたあと妻の帰りを待った(笑)。

4月に晴香葉子先生に「ストレングス・ファインダー」を教えていただいて以来熱い。周囲の若者たちに薦め、何度も勉強会を開いているが皆とても喜ぶ。何よりテストに答えるだけで自分の上位5つの「強み」が回答されるのだからこんなに面白く、便利なものはない。「なるほど!」と頷く者もいれば、「意外!」と驚く輩もいる。それでも何人かでディスカッションしながら理解を深めていくと各々「そういえば思い当たる!」ということになる。このアセスメントは本当に侮れない。

ところで、僕の5つの「強み」の中には「親密性」というのがある。これまでの関係性を重要視し大事にするという性質である。一方の妻は「社交性」が高い。僕とは正反対の性質。どちらかというと僕は人見知り。彼女の場合は全く平気。だから、昨晩のように初めての場所にも平然と出かけられる(旧知の友中心の忘年会の方は「親密性」の強い僕にお任せということで・・・笑)。夫婦に限らず、仕事においても役割分担というのは極めて重要。自分の「強み」を認識し、ストレスなく自然に「役割」が全うできるならそれに越したことはない。補完し合える関係というのは素敵であるとあらためて思った。

ということで昨夜床に就いたのは珍しく2:30頃(長い1日だった)。講座にご参加いただいた方の感想を読み、ベートーヴェンの懐の深さをあらためて感じながら、今年のうちにやっておかなければならないいくつかの雑用を済ませる(もちろん音楽をバックに)。
ここのところのベートーヴェン尽くしで耳が疲れているようだから、音の少ない軽めの作品をと棚を漁ったが、結局コダーイ。

コダーイ:チェロ作品全集から
・抒情的なロマンス(1898)
・J.S.バッハ(コダーイ編曲):3つのコラール前奏曲(1923)
・アダージョ(1905)
・ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲作品7(1914)
ミクローシュ・ペレーニ(チェロ)
デーネシュ・ヴァーリョン(ピアノ)
ガーボル・タカーチ・ナジ(ヴァイオリン)

久しぶりにペレーニ。全集から初期の作品が中心に収められた1枚目をじっくりと。作曲者16歳の時の佳作「抒情的なロマンス」はロマンティックで美しい作品。作曲者を伏せて音だけ聴かされたらコダーイとわかる人はなかなかいまい。それと23歳の時の「アダージョ」!チェロによるこの深い呼吸が1年分の汚れをきれいに掃除してくれるよう。どんな作曲家でも、若い頃のこういう習作的な作品に意外と魅力的なものが多い。

ところで、来年3月の札響東京公演でペレーニがショスタコの2番を演る。行きたいっ・・・。


2 COMMENTS

雅之

おはようございます。
ご紹介のペレーニのコダーイ:チェロ作品全集は所有していないんです。これはよさそうですね! 超有名な「無伴奏チェロソナタ」を除き、彼の器楽・室内楽作品自体もあまり詳しくありませんので、とても興味がありますし、これは絶対購入して聴いてみます。ありがとうございます。
>僕の5つの「強み」の中には「親密性」というのがある。
素晴らしいです!
ところで、今年1年岡本さんのブログにコメントを書き込み続け、私が身に付けたのは、まだまだ不十分ではあるものの、「総合性」だと感じています。感謝の極みです。
そして、フリーハンドというか、草書的というか、「こうも言えるけれど、ああも言える」というか、何だか自分の心境が、少しずつベートーヴェンの後期的に、自由になっていることに、ふと気付くのです。
来年も、自分軸を、もっともっと太くしたいです。
明日から年末年始の休暇が始まり、旅に出ます。
当分の間、コメント出来ません。
どうか、ご夫婦・ご両親・ご兄弟・ご親戚・ご友人、他皆様共々、よいお年を!!

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岡本 浩和

>雅之様
おはようございます。
コダーイのチェロ作品全集、これはなかなかの聴きものです。
ただし、リリース直後に購入したものの、僕もまだまだ聴き込みは足りないです。いっしょに勉強しましょう(笑)。
>フリーハンドというか、草書的というか、「こうも言えるけれど、ああも言える」というか、何だか自分の心境が、少しずつベートーヴェンの後期的に、自由になっていることに、ふと気付くのです。
いいですねぇ。「悟りの境地」に近づいてるようです。(笑)
旅ですか!ご家族で良い休暇をお過ごしください。
僕は30日に帰省します。来年もよろしくお願いします。良いお年を!

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