名古屋セミナー成功!

brahms_abq_quintett.jpg猛暑です。本日午後名古屋から帰京しました。
昨日までの2日間にわたる「人間力向上セミナー」(名古屋コース)はお陰さまで成功裡に終えることができました。5名の参加者と3名のアシスタント諸氏の真剣な取り組みと一生懸命のサポートに感謝します。うまくいけば9月にも名古屋で開催できそうなので、東海近辺に友人がいる方はぜひご紹介ください。
地方でセミナーを開催するのは初めての試みだったが、なるほど大いにニーズはあると実感した。20代前半から30代後半までのいわゆる企業戦士の方々がまるまる2日間研修ルーム(勝川ルネック-駅近で良かった!)に缶詰になり、楽しくコミュニケーションをとりながら「自分自身への気づき」を深めていく様は今更ながら圧巻で、人が人に与える力の凄さを見せつけられた。
もう数百回もこういうセミナーを開催し、1万人近くの人たちと出逢ってきたのだが、人間はとてもシンプルなものだということをあらためて感じさせられる。年齢とか性別とか職業とか、そういうものを抜きにして、誰もが人と「深く交わりたい」、「わかりあいたい」と思っているのだということが体感を通してよくわかる。誰だって孤独は嫌なもの。素直になるって素晴らしい。

人間はもともと不完全な生物なんだから人と比べる必要もないし、欠点を卑下することもない。人が人を好きになるとき、その人のプラス面だけを捉えて好きになるのではない。「好き」というのは「良いところも悪いところも含めて好き」なのである。
そう考えると「他人を受け容れること」、そして「自分を受け容れること」が「できるようになる」ことが最大のテーマだろうな・・・。間違いない。

ブラームス:弦楽五重奏曲第2番ト長調作品111
ハリオルフ・シュリヒティヒ(ヴィオラ)
アルバン・ベルク四重奏団

孤独を標榜しながら人一倍「愛」を求めていたヨハネス・ブラームス。彼は素直になれなかっただけなのだろうと僕は思う。ブラームスの創造した音楽、特に室内楽は、「シンプルさ」、そして「渋さ」の中にも「愛」溢れる優しさを大いに感じさせてくれる芸術作品だ。晩年になってのピアノの小品集然り、(この音盤にカップリングされている)クラリネット五重奏曲然り、そしてこの弦楽五重奏曲然りである。何ともいえない「切なさ」と「愛情の戦慄き(わななき)」が5つの弦楽器の交わりの中から聴こえてくる。おそらく、これは年老いたヨハネスの遺書のようなものなのかもしれない。

汗のにじみ出る東京の熱帯夜。そんな中で過ごしていても、不思議と涼しさ、そして寂しさ、それに相反するかのような人の温かみを体感させてくれる音楽を創り出したブラームスはやはり天才だった。

S君、Aさん、Y君、ありがとう。8月11日に名古屋集合!

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