メロンの熟した甘み-ベートーヴェンのラルゲット

beethoven_2_walter.jpg中目黒邸のN君が「メロン・パーティ」を開くというのでいそいそと出掛けた。実は去年から誘ってくれと口酸っぱく言っておいたものの、すっかり彼が忘れていて、1年越しの実現(大袈裟な!笑)。シャンパンで乾杯の後、北海道産地直送の熟れに熟れたとびっきり上等のメロンに舌鼓を打ちながら歓談する。銘柄は「アサヒメロン」、そして「富良野メロン」、2種類のメロンを嫌というほど堪能させていただいた。こんなに美味しいメロンがあったのかと驚愕するほどのできで、また来年もよろしくね、とお願いしてお暇した。
とにかく招んでいただいて感謝です。

恵比寿で久しぶりにかつての生徒だったYと会う。もともと名古屋勤務だった彼女に来週末の「人間力向上セミナー」のヘルプをお願いしようと急遽時間をとってもらったのである。3年目にしてすでに部下をもつチーフとは・・・。やっぱり「負けず嫌い」なんだろね。とにかく若いうちは「負けず嫌い」が大事。1時間強話をして、前向きに協力してもらうことになった。感謝。

明日は第17回「早わかりクラシック音楽講座」。ここのところブログでも頻繁にとりあげているショスタコーヴィチがお題で、この1週間は結構ショスタコの音楽を聴き込んで準備をした。コメント上でも話題
になっているのが(もちろん明日の講座でもかいつまんで話す予定)、第5交響曲フィナーレの主題「ソドレミ♭」。クラシック音楽に限らず古今東西このメロディをもつ有名楽曲の何と多いことか・・・。あまりに有名な、というよりありきたりな旋律ゆえ、ショスタコーヴィチの楽曲に秘められた「真実」が何なのかを議論すること自体がとてもナンセンスに思えてくるほどだ。後世の研究者は様々な切口から新説を唱えるのだが、果たして作曲者自身の真意はどこにあるのか?一昨日のコメントにも書いたが、意外にショスタコ自身は何も考えず、普通に良く聴くこの「ソドレミ♭」を使っただけなのかもしれない。

ベートーヴェン:交響曲第2番ニ長調作品36
ブルーノ・ワルター指揮コロンビア交響楽団

ワルター晩年の傑作ステレオ録音中の1枚。今日のような暑い夏日に、緑豊かで爽やかな風の如く響く音楽-第2交響曲の第2楽章ラルゲットはぴったりだ。若き日のベートーヴェンが書いた優しく、そして清らかなメロディをもつ感動的な楽章。そして、何とこのラルゲットの主題も「ソドレミ♭」なのである。嫌な言い方をすれば、とても「陳腐な」メロディ。しかし、非常に多くの有名楽曲が存在する(先日のコメント欄参照)ことを考えるとこの「音の並び」には人間の感性をくすぐる秘密があるのかもしれない。

ワルターのベートーヴェンは意外に(?!)いかす。僕はずっとフルトヴェングラー派だったが、全9曲、実はどれも優れている。特にこの第2交響曲は他の誰の追随も許さない高みにある屈指の録音であると思う。今日食したメロンと同じに、「熟した中に感じさせる清らかな甘み」をもつのだ。

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