ブル5

bruckner_5_kempe.jpgブルックナーの第5交響曲を初めて聴いた時、正直その良さはあまりわからなかった。第7交響曲や第4交響曲と比べ無骨で難解で、しばらくお蔵入りさせていた記憶がある。最初に手に入れた音盤はオイゲン・ヨッフム指揮ドレスデン・シュターツカペレによる発売当初から世評の高かったLP盤。1982年のことだった思う。
その後性懲りもなく(笑)、ルドルフ・ケンペ指揮ミュンヘン・フィルのこちらも有名な音盤を手に入れ聴き込んだのだが、それでもまだまだ。テイチクから初 CD化された同盤を耳にして、やっと開眼。さらに朝比奈御大の魅惑的なLiveを何度も経験するうちにこの巨大な音楽の持つ圧倒的な魅力にとりつかれ、現在に至っている。以前にも書いたが、1998年天皇皇后両陛下ご臨席の下に行われたサントリーホールでの演奏会がもっとも感動的で思い出に残るもの。その Liveを最後にブルックナーの第5交響曲は少なくとも実演では耳にしていない(これはおすすめという演奏会があるなら是非とも教えてください。ブルックナーは生で聴くのが一番良い。とはいえ、そんじょそこらにある凡演だとかえって聴かない方がましなくらい・・・)。

ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調(原典版)
ルドルフ・ケンペ指揮ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団

久しぶりにこのCDを聴いた。10年ぶりか、15年ぶりか・・・。しかし、かつて与えてくれた瑞々しい感動はまだまだ残っている。21世紀の今でも十分に通用する名演奏であると思う。正統派でとても硬派で、少なくともこの楽曲の性格にはぴったりの指揮者であろう。ケンペはリヒャルト・シュトラウスが十八番でそのBoxセットの演奏もどれもが素晴らしい出来だが、ブルックナーに関しては志半ばにして斃れてしまったゆえ全集などを残してもらえなかったことが残念でならない。ひょっとするとギュンター・ヴァントや朝比奈隆と並ぶブルックナー指揮者になっていたかもしれないのだから。

名古屋からの旧知の客人。新宿3丁目で飲みながら語り、その後は初台の友人宅にこちらも旧知の女性友達3人が集まっているのを聞き、移動。みんな相変わらずだ。
何だか楽しい金曜日の夜になった。
ところで、週末に予定していた「人間力向上セミナー」が諸般の事情により延期になった。反省点はいくつかある。でも、まぁこれも流れかと思えば、来月に向けてより一層がんばれる。Go!

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