ラヴェルのピアノ協奏曲

ravel_concerto_hancock.jpgモーリス・ラヴェルのピアノ協奏曲。特にその第2楽章の美しさは言語を絶する。普段愛聴するのはアルゲリッチ盤。何年か前にサントリーホールで聴いたルガンスキーの演奏もとても良かった(ハイドシェックはラヴェルの協奏曲はやったことがあるのだろうか?聴いてみたいものだ・・)。

昨日のHUBでのLiveに刺激を受けたのか妙にJazzを聴きたくなっている。
Herbie Hancock。今やJazz界の大御所になったHerbieがGeorge Gershwin生誕100年を記念して録音したGershwin’s World。ともかく参加アーティストの顔ぶれが並大抵ではない。Kathleen Battle、Chick Corea、Joni Mitchell、Wayne Shorter、Stevie Wonderなどなど。タイトル通りこのアルバム1枚により不滅のガーシュウィン・ミュージックが堪能できる。
稀代のシンガーソングライター、Joni Mitchellの歌う「The Man I Love」や「Summer Time」は絶品(自作曲を歌うJoniの歌い方とは全く異質で、いかに彼女が表現力豊かかが思い知らされる)!かつて自身のアルバムでPeter Gabrielとデュエットした「My Secret Place」のVideo Clipはとにかく良かった。やっぱりあの当時のGabrielのソング・ライティングと歌唱は最高だなとあらためて感慨に耽ると同時に、Kate BushやJoniとの美しいコラボレートによりPeterの独特の世界がよりエロティックにかつ清らかに拡がっていたのだと痛感する。そういえば Peter Gabrielはどうしているのだろう。昨年のトリノでの冬季オリンピックの開会式でJohn Lennonの「Imagine」を披露した時はびっくりしたが、それ以来音沙汰がないように思う。最近は随分寡作になっているのであと数年はニューアルバムをリリースしそうもないが、そろそろ新作を聴きたくなってきた。それに日本ではとんとLiveをやってくれないが、何とか実現してもらいたい(とはいえ、全盛期の姿はは見るべくもないゆえ失望しないかどうか不安でもあるが)。

Herbie Hancock:Gershwin’s World

Personnel
Herbie Hancock(p, org)
Stevie Wonder(vo, harmonica)
Joni Mitchell(vo)
Kathleen Battle(vo)
Wayne Shorter(ts, ss)
Chick Corea(p)
Ron Carter(b)
Orpheus Chamber Orchestra

このアルバムでHerbieがオルフェウス室内管弦楽団をバックに演奏するラヴェルのピアノ協奏曲第2楽章はこの楽曲の真価をあらためて世に問うほどツボにはまっている。まさに当時のラヴェルがジャズ・ミュージックに影響を受けていたことが如実に証明される録音なのである。必聴!

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