英雄

strauss_kempe_heldenleben.jpg「第三帝国のR.シュトラウス~音楽家の〈喜劇的〉闘争」(山田由美子著)は今までのシュトラウスの一般的イメージを覆してくれる良書だ。まだまだ読み始めで具体的に評することは避けるが、ナチス幹部との衝突やホーフマンスタールとの一連の歌劇の共作についての件を知ることで、より一層リヒャルト・シュトラウスの音楽の味わい方が楽しくかつ濃密になってくる。特に、正反対の性格を持ったホーフマンスタールと喧々諤々と議論をしながらもあれだけの名オペラを残したことは奇跡的だと思う。厭世的で精神的には脆弱な性質のホーフマンスタールに対してシュトラウスは極めて楽天的。おそらく帝国幹部との関係においても持ち前のオプティミズムが功を奏したのだろうと容易に想像できる。

「ひとつの歴史的な旅が終わり、新たな旅が始まる-新しい、より良い1日をアメリカにもたらすための旅が」
アメリカ合衆国大統領選民主党候補にオバマ氏の指名が確定した。合衆国の歴史始まって以来の初の黒人大統領の誕生となるのか?

しかし、海の向こうのことは感覚的によくわからないが、アメリカ大統領にはナルシストじゃないとなれないのだろうか?
いや、政治家なんていうのはみんなナルシストか・・・。
単なる「ナルシスト」だと評価もできないし、結果を残すこともできないだろう。いずれにせよその強い「自己愛」を「他」に向けて活躍してくれるなら世の中は安泰。

R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」作品40
ルドルフ・ケンペ指揮シュターツカペレ・ドレスデン

R.シュトラウスと言えばカラヤンが定番。もちろん曲が限られているといえフルトヴェングラーは別格。そんな中、見逃してはならないのが、ケンペのシュトラウス録音集。今やお買い得価格でBox化されているから未所有の方はCDショップにすぐさま走るべし。
自分のことを「英雄」と名乗り、音楽化するわけだから、リヒャルト・シュトラウスのナルシストぶりも相当なもの。でも、許せるのだ。なぜなら、とにかく音楽が良いから。そして、体制と断固闘いながらアイデンティティーを貫いたから。生き方がかっこいいのだ。

そういえば15年ほど前だったか、ソニーからカルロス・クライバーの「英雄の生涯」が発売されることになっていたが、あの話はどうなったのだろう・・・?確か「レコード芸術」の広告にも大々的に取り上げられていたし、CDショップでも一時期見かけた。
当時はクライバーが発売を許可しないなどという噂もたったが、実情はどうなのか?カルロス死して4年近く。音源が残ってるならそろそろ出してもらってもいいんじゃないだろうか。

夜、代々木の「お番菜基~motoshi~」でOと久しぶりに飲む。大いに意義有。

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