明後日から「新人合同合宿研修」だというのに体調が思わしくない。相方が日曜日の夜から体調を崩しほぼ寝込み状態。ようやく今日病院に行ったらしく、時期外れのインフルエンザの可能性があるということ。えぇー、まずい。4、6時中ほぼ一緒にいるわけだから当然僕にうつっていてもおかしくはない。そういえば身体の節々が重いし、食欲も減退している。今日もお昼前から小1時間ほど打ち合わせをし、帰宅後蕎麦を食べ、美味しいには美味しいがいまひとつ。寝込むわけにいかないので予防をかねて近くの内科に行った。確かに微熱もあるようだ。予防のために病院に来る人はほとんどいないらしく、先生曰く「多少のどが赤みを帯びているけど、今後どのように症状が発展するかによって対処方法が変わるから一番微妙なんだよね。とりあえず軽めの薬を処方しておくよ」とのこと。
とにかくゆっくり休んで備えるしかないか・・・。
昨日に引き続きグレン・グールドの弾くベートーヴェンのソナタを幾つか聴く。「田園」ソナタや「テンペスト」も素晴らしい。しかし、後期の3つのソナタは僕的にはいまひとつ。第32番などやたらにせわしないテンポで、この曲のもつ神々しい神秘感が失われてしまっているようでいただけない。それはそれで面白いといえば面白いのだが・・・。
身体が疲れているときには「癒し」、「祈り」の音楽を欲するようで、久しぶりにグルジェフの音楽を聴くことにする。
19世紀末から20世紀前半に活躍したロシアの神秘思想家ゲオルギィ・イヴァノヴィチ・グルジェフ。いまだに信奉者もいる反面、いかさまだと批判する学者も多いと聞く。この手のスピリチュアルな世界は「目に見えない世界」であるゆえ凡人が判断することは非常に難しい。「正しい」かもしれないし「正しくない」かもしれないのだ。ただ、いずれにせよ21世紀の今ももてはやされるところがある以上、あるいは信奉する人がいる以上100%は否定できないだろう。むしろ、このキースの奏でるソロ・ピアノを聴いていると、グルジェフが何かとてつもないエネルギーに動かされて、真実を説こうと唯我独尊の道を歩んだのだということがわかるような気もする。
そういえば、King CrimsonのRobert Frippもグルジェフに心酔していたように記憶するが、かつてのCrimsonの音楽に通じる「神秘性」と「静かなる暴力性」が妙味。
とにかく今日は心身を休めよう・・・。
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