Julian Lennon “Valotte” (1984)

それは僕がちょうどビートルズにぞっこんだった頃のこと。
ジョン・レノンの音楽に、ジョンの歌に僕は日々心動かされ、癒されていた。
“Valotte”は、その3年前に凶弾に倒れた父ジョンへの思いの詰まった哀悼の歌だ。そこには息子から(遠く離れた)父へのありったけの念が投影されるよう。

突如出現した、まるでジョンのニュー・アルバムかと思わせるような楽曲の出来。特に、MTV全盛期だったあの頃、プロモーション・ヴィデオにも感化され、即座に僕はそのアルバムを手に取った。あれから40年近くが経過する。

ジュリアン・レノンもついに還暦のようだ。
光陰矢の如し。

・Julian Lennon:Valotte (1984)

Personnel
Julian Lennon (lead vocals, backing vocals, keyboards, bass, Simmons drums)
Barry Beckett (keyboards)
David LeBolt (keyboards)
Peter Wood (keyboards)
Justin Clayton (guitar)
Carlton Morales (guitar)
Martin Briley (guitar)
Dennis Herring (guitar)
David Hood (bass)
Marcus Miller (bass)
Carmine Rojas (bass)
Roger Hawkins (drums)
Steve Holley (drums, percussion)
Ralph MacDonald (percussion)
Toots Thielemans (harmonica)
Michael Brecker (saxophone, sax solo)
Ronnie Cuber (saxophone)
Lawrence Feldman (saxophone)
George Young (saxophone)
Jon Faddis (trumpet)
Joe Shepley (trumpet)
Rory Dodd (backing vocals)
Eric Troyer (backing vocals)

アルバム・タイトル曲である”Valotte”に一聴、僕は感激した。しかし、それより何よりもマイケル・ブレッカーがサックス・ソロをとる”Lonely”に痺れた。その泣きの調べが、魂にまで届くような響きに僕は心底感動した。

久しぶりに聴いたこのアルバムに僕は思わず唸った。

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