
その昔、ジョン・レノンのアンソロジー・ボックスに収録されていた、ジョージ・マーティンがアレンジした”Grow Old With Me”を聴いて僕はがっかりした。とにかくストリングをかぶせておけばそれなりの音楽になるのだと言わんばかりの哀愁漂う優しい音楽にとても陳腐な印象を受けたのである。そのおかげで本来のデモテープの持つ(カセットテープ録音という原初的な音の)力にあらためて感銘を受け、この作品は荒削りの、ありのままの音で良いのだという結論に僕は至った。
ビートルズの最後の作品である”Now and Then”が世界を席巻している。
個人的にはやはり1977年のデモテープをそのまま押したいところだが、AIを駆使したポールの意図が善意に汲まれ、その意味では世界を平和にし、世界に歓喜をもたらす一つの方法として良かったのかもしれないと思うところもある。
そんな中、AIによるビートルズ版”Grow Old With Me”を聴いて驚愕した。
まるでビートルズの作品に変貌しているこの名作の素晴らしさを僕は再認識した。
・The Beatles:Grow Old With Me (AI)
確かにまるでビートルズの音がする。
そして、3ヴァース目は何とポールがリードをとる。
Spending our lives together
Man and wife together
World without end
World without end
魂は永遠、これはAIによる最高傑作のひとつだと僕は思う。感激だ。