早起きの一日

まだ薄暗い明け方、床を抜け出し熱いシャワーを浴びた後、いつものように「チベット体操」をする。真冬の冷たい空気を肌で感じながら深く呼吸をすると身も心もとても爽快になる。特に、今朝は心地よい。そして、少なくとも午前中いっぱいの東京のエネルギーはとてもイカした(ように思う)。
とにかく早起きをすると一日がとても長い。というより有意義に使える。
朝ミーティングでは、昨日ブログにも書いた「新医療制度」施行に関係するセミナー提案の打ち合わせ。商機、勝機はあるゆえ相当に練り込まねばならないと痛感する。

それにしても、「新宿~河田町」界隈の殺伐とした風景も早朝だと妙に新鮮で「気」も軽い。

午後はひと呼吸おき、年末にいただいた「朝比奈Box」の中からブルックナーの第8交響曲(1997.3.5Live)を視聴する。実際に現場で聴いた演奏会の記録である。音響の悪いNHKホールで、しかも確かあの時は3階席しかとれなかったものだから、世間で騒がれるほどの感動が実はできなかったのだが、こうやって映像で観ると確かにとてつもない名演であったことがよくわかる(僕自身は2001年7月の最後のライブの方がより劇的かつ至高の境地に達していると思うが)。そうこうするうちM君から電話が入り、今度は新宿で打ち合わせ。こちらは企業向けの研修に関して。

夕方の「新宿」の空気は重い。やっぱり人間は日の出とともに活動し、日の入りとともに休息に入るというのが理想なのだろう。そんなことを感じながら、ブラームスの室内楽を聴く。

ブラームス:弦楽四重奏曲全集
アルバン・ベルク四重奏団

ブラームスの弦楽四重奏曲はいずれも作曲家壮年期のものだ。交響曲の場合と同様、弦楽四重奏というジャンルにおいてもベートーヴェンという「重圧」に悩まされ、結局3曲しか残さなかった、否、残せなかったと言った方が正しいだろう。特に、42歳のときに発表した第3番変ロ長調作品67は、ブラームスにしては明るく軽快で、第2交響曲に通じるとっつき易さが特長。

ブラームスの室内楽は夜明け前より黄昏時に似合う。どういうわけか、こういう楽曲を奏らせるとABQの右に出るものはない。

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