狂気

東京は曇り空で昨日の月食は残念ながら見ることはできなかった。
そう考えながらとり出したのがピンク・フロイドのCD。「狂気(原題は、The Dark Side of the Moon)」と題するこのコンセプト・アルバムは人間の内面に潜む「闇、暗」の部分にフォーカスをあてて仕上げられたロック史上屈指の大傑作。
制作されて30数年を経過するが、未だに色褪せないその音作り、哲学的な歌詞など音楽を志す(演る人ももちろん、趣味で聴く人にも)人々に絶対に聴かせたいと思う人類の至宝である。

Pink Floyd:The Dark Side Of The Moon

1.Speak To Me
2.Breathe
3.On The Run
4.Time
5.The Great Gig In The Sky
6.Money
7.Us And Them
8.Any Colour You Like
9.Brain Damage
10.Eclipse

全10曲、一部の隙もない。
なお、10曲目のEclipse(「月食」という意味)のエンディングには心臓の鼓動音とかぶり「There is no dark side of the moon really. Matter of fact it’s all dark.(本当は月の暗い側なんて存在しないんだよ。何故なら、すべてが闇そのものだからね)」という台詞が聴きとれない程の音で収録されている。要は、何もかもただ「明るい」のは「ただ太陽の光が当たっているだけ」で「暗い側」も「明るい側」もないということである。

真理というのはやはり「一」であり「空」ということだ。ロジャー・ウォーターズ、天才!

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