対話

音楽に人を癒し、元気にする力があることをあらためて思い知った。先日から愛知とし子の発案で、エルーデ・サロンでは「祈りの音浴じかん」が開催されている。先の東北関東大震災の被災者に向けての祈りを皆で送ろうというコンセプト。本日もたくさんの方にご参加いただいた。音楽を通して人を愛するという感情が思い出されること。そして、音楽を通じて人がひとつになること。温かい・・・。

ワークショップZEROの1日目を終了する。人間力というものをよりわかりやすく体感していただこうと、全体の流れを見直し内容をよりブラッシュアップする。自身の振り返りのためにやはり他者の存在が大切。人とのコミュニケーションを通してこそ、自身の振り返りがより確かなものになる。

対話の大切さを教えてくれる音楽。
対話がどういうことなのかが理解できる録音。

Ella Fitzgerald & Oscar Peterson:Ella and Oscar

Personnel
Ella Fitzgerald(vocals)
Oscar Peterson(piano)
Ray Brown(bass)

1975年5月19日、ロサンゼルスでの録音。
Oscarは自分を押し切ることなく、あくまでEllaのサポート役として終始「静かに」振舞う。ただし、ここぞというソロのパートでは、“ジャズ・ピアノの巨人”らしい情熱と迫力が目の当たりにできる。おすすめはラスト・ナンバーの”April in Paris”。Oscarの立体的なソロとEllaのスキャットが聴きもの。

さて、明日は2日目。思いっきり弾けて楽しみながら皆で学びを深めよう。

2 COMMENTS

雅之

おはようございます。

愛知とし子さんによる、エルーデ・サロンでの「祈りの音浴じかん」、
心から賛同し応援したいです。

こういう時思うのは、決して被災者の皆様を他人の事だと
考えないことでしょうね。
明日は我が身、
関東直下型地震も、東海地震も、その他の巨大地震も、
いつ起きるかわかりません。
明日は、助けていただきたいのは、
必ず我々の番になるはずです。
もう、お互い様ですよね。

被災者の皆様の複雑な心情への想像力も大切です。
自分が明日被災したら、どういう心境になるかです。
クラシック音楽で貴重で重要な情報を与えていただき
多大な感謝しており、ここでも何回かご紹介しました、
あの、おやぢ様も、仙台で被災されました
(心よりお見舞い申し上げます)。
ブログでは、次のようなことを書いておられます。

・・・・・・東京あたりでは、地震直後こそは交通状態などの影響でしょうか、「中止」になるコンサートも多かったようですが、今ではフツーに開催されることもあるみたいですね。中には「チャリティ」という「大義名分」を立てて、「堂々と」開催されることもあるのでしょうね。まあ、それが被災地を「励ます」ことになるのだと信じて疑わない人たちにとっては、なんとも誇らしい行動に違いありません。せいぜい「がんばって」くださいね。・・・・・・
http://jurassic.exblog.jp/16088682/

しかし、一方で、

・・・・・・こういう時に問われるのが、「音楽」の持つ意義、でしょうか。ガスやガソリンとは違って、音楽なんてなくても、生活は出来ます。快適な生活があってこその、音楽の役割、というあたりが、まず平均的な感覚なのでしょうね。それはそれで正しいことでしょうし、それに反駁できるほどの意味もとっさには思いつきません。でも、人が食事を求めておなかが減るように、音楽がなかったらなんだか満たされない気持ちになってしまう、ということも多いのではないでしょうか。今、私の部屋では、壁一面に収納していた本やCD、ビデオテープが床に積み重なっていたのを、1枚1枚撤去する作業に追われています。テレビはひっくり返っていますし、CDプレーヤーやアンプも埋もれていました。それがやっと使えるようになったので、まずは音が出るかのテストで、そばにあった「Abbey Road」をかけてみました。1週間ぶりに聴いたちゃんとした「音楽」、それは、間違いなく乾ききっていた私の体の中にしみわたってきましたよ。格別聴きたいとは思ってはいなかったのですが、実際に聴き始めると、いかにそれまで音楽が聴けなかったために心が飢えていたのかが、実感できたのです。おそらく、この感覚が、音楽を聴きたい、あるいは音楽を演奏したい、という気持ちの原点なのではないでしょうか。理屈では分からない人間としての本能、こればかりは、地震や津波、ましてや原発事故ごときに、破壊することは出来ないはずです。・・・・・・
http://jurassic.exblog.jp/16075595/

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岡本 浩和

>雅之様
こんばんは。
本当に明日は我が身ですよね。まったく他人事には思えません。
以前からご紹介いただいているおやぢ様の記事、しばらくご無沙汰しておりました。

最後の部分、
「理屈では分からない人間としての本能、こればかりは、地震や津波、ましてや原発事故ごときに、破壊することは出来ないはずです。」
納得です。

こういう時こそ音楽の力って大切だと心底思います。
それは音楽好きに限ったことでなく、どんな人の心にも届き、癒すんだということをここ数日の「祈りの音浴じかん」でも体感させていただいております。

理屈じゃないですね。

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