何だろう、この独特の哀愁を帯びた音色と煌めくような前向きな音楽の魅力は・・・。
才媛ブリジット・フォンテーヌはモダン・ジャズ・クァルテットのステージに触れ、大学で学ぶことに疑問を感じそのまま退学、やりたいことを好きなようにやってゆくという道を選択したという。後にも先にもMJQのようなバンドは存在しない。ジョン・ルイスの作曲能力とミルト・ジャクソンのヴィブラフォンの優雅な響きが掛け合わさって他にはない魅力を創出する。
彼らは、ジャンルを超え、本当にたくさんのアーティストに途轍もない影響を与えたのかも・・・。
例えば、ブライアン・ウィルソンなども影響を受けた一人なのだろうか?どうにも聴いたことがあるような「他人の空似」的音楽(旋律やコード進行や)が現れては消え、消えては現れ・・・。
久しぶりに彼らが1950年代全盛期に録音したアルバムのいくつかを繰り返し聴いてそんなことを感じた。
The Modern Jazz Quartet:Django(1953.6.25, 1954.12.23 & 1955.1.9録音)
Personnel
John Lewis (piano)
Milt Jackson (vibes)
Percy Heath (bass)
Kenny Clarke (drums)
昨日は暑かった、そして今日も暑かった。
一昨日、自転車で移動中に落としたパスケースが見つかった。
四谷警察署からの拾得物受理通知書。どこで紛失したのか特定できなかったところが難儀だったが、日本という国はやっぱり捨てたものじゃない。きちんと拾って警察に届けてくれる人がいるものなんだ(現金が入っていたわけではないので当然と言えば当然か・・・)。ありがとうございます。
ところで、昔はJohn Lewisが録音したJ.S.バッハの「平均律クラヴィーア曲集」などを邪道扱いしていたが、今やあの頃の浅知恵の自分を責めてやりたいくらい。Lewisの知的で冷静な音楽作りを支えているのはバッハの音楽であり、それがまたMJQの魅力につながっているわけだから、そういう人のバッハ演奏が悪いはずがなかろうに。
心を入れ替えて、もう一度じっくりとJohn Lewisの弾くバッハを聴いてみたいところ。