バッハの音楽は心を落ち着ける作用がある。「魂を調律」する音楽の筆頭はJ.S.バッハの創作した音楽だろう。1000曲以上に及ぶ楽曲から1曲を選ぶのは至難の技。だから、あえて選ぶ必要はないのかもしれない。その時の気分や状態によって気に入ったバッハの音楽を聴いてみよう。かしこまって聴く必要はない。「ながら」でいい。バッハに限っては。
午前中は勉強をしながら、「フルート・ソナタ全集」を聴く。
午後、溜池山王で所用があったので、久しぶりにスーツに身を通しお出かけ。1時間ばかりで打ち合わせを済まし、少々疲れたので雑誌を読みながらスターバックスでコーヒーでも、と思い、まずはアークヒルズの書店に入る。
ところが・・・・、ない!
そう、「財布」がないことに気づく・・・。しかも、パスモも残額40円・・・。このままじゃ帰ることもできないので、どうしようかと思案した挙句、立ち止まっててもしょうがないのでとりあえず家の方角に向かって歩くことにした。誰かに会うことを祈りつつ。そして、赤坂近辺で働いている人に電話を掛けつつ。赤坂見附を過ぎ青山一丁目にさしかかった時(この時点で既に歩き出して1時間近くは経過)、電話の返信がやっとあった。しかも、彼の事務所の最寄り駅は青山一丁目。
いやー、助かりました。ということで早速事務所に伺い、1000円を借り、ついでに1時間半ほど話をした。「なるほどこういうことだったのか」という話。まさに偶然の形を借りた必然。まさに広大な砂漠の中にある冷たい水のオアシス!
ともかく、やるべきこと、やりたいことを「整理」し、過去のしがらみや「要らないもの」を円満に捨て去り、一点集中「心の奥底の叫び」を抉り出し、向かうことなんだ、ということです。そういえば、様々な状況で様々な人からそういう「ヒント」を与えてもらっている。気づいているようで気づかない愚かな自分。
当たり前なのだが、自分自身を信ずることだと、再確認。
ということで、無事に帰宅し、今度は「リュート作品全集」。本当に心地よい。今日の出来事を思うと、バッハに宿る「神」と自分自身に宿る「神」は同じ「神」かもしれない。
J.S.バッハ:リュート作品全集
コンラート・ユングヘーネル(リュート)
⇒旧ブログへ