やりたいことをやろう!

日下公人氏はいくつかの著書で「やりたいことをやろう!」ということを書いている。
なるほど、ライフ・スパンやキャリアという観点から見ても最終的な結論はそこに落ち着くのだろう。というか、人間として当たり前のことなのだが。
しかし、今の世の中で本当に「やりたいこと」を追求している人々はどれくらいいるのだろうか?昼も夜もあくせく働き、「人生ってこんなもんだろう」と生活している人がほとんどなんじゃないかな・・・。

最近、キャリア・カウンセリングについて勉強をしている。
当然理論的背景を学ばないといけないので、久しぶりにテキストと睨めっこしながら必要な情報を吸収している。中でも、キャリア発達のプロセスで「トランジション(これは「人生の中での転換期や過渡期」を指すものである)」という考え方があり、今の自分自身がまさに「トランジション」の最中にいるゆえ自らを振り返りながら頭の整理をしているところである。学習効果(?)抜群といえば抜群。

*ブリッジスのトランジション3段階論
「必ず何かがうまくいかなくなるところから何かが終わり」→「内的な方向づけ=一時的な喪失状態に入り込み」→「あまり印象に残らない形で何かが始まっていく」

誰でもこういう状態は経験しているでしょう?アーティストも然り。

ジャズ界の巨人ジョン・コルトレーンは、マイルス・クィンテット脱退後、すぐさま自身のカルテットを結成し、以後歴史に残るアルバムを発表し続けた。その時その瞬間、やりたいことをやり続けたコルトレーンはかっこいい。

ジョン・コルトレーン:「トランジション」

コルトレーンの最高傑作といわれ一般的に人気の高い「至上の愛」の半年後、そして無調の世界に足を踏み入れた問題作「アセンション」のわずか18日前に録音された「トランジション」は、「お蔵入り」音源。
トレーンの裏・最高傑作として知る人ぞ知る名盤である。

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