男と女

当たり前のことだが、世の中には2種類の動物しか存在しない。
「男」と「女」である。全く異種の動物であるゆえ、その間で繰り広げられる愛憎は有史以来絶好の素材となっている。

どうも人間というのは「傲慢」な生物らしく「謙虚さ」を失うことが甚だしい。「謙虚」であることを忘れたときにトラブルが起こる。常に「自分を省みること」、「人がどうすれば喜んでくれるかを考えること」が大事だ。特に男女の間においては。

ちなみに、音楽の世界でも男女の愛憎がテーマになっている楽曲は多い。
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」、ドビュッシー:歌劇「ペレアスとメリザンド」、ラヴェル:バレエ音楽「ダフニスとクロエ」、ベルリオーズ:劇的交響曲「ロメオとジュリエット」、グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」などなど思いつくだけ挙げてみてもキリがないくらいだ。

サン=サーンスの歌劇「サムソンとデリラ」を聴く。
アグネス・バルツァ(メゾソプラノ)
ホセ・カレーラス(テノール)
サー・コリン・デイヴィス指揮バイエルン放送交響楽団&合唱団

僕はこの曲の前奏曲「ヘブライ人の合唱」がとびきり好きである。
舞台は旧約聖書の世界。話の内容はというと、怪力サムソンがデリラに騙され、力を無くすだけではなく両目まで抉り取られ・・・。その姿を見たデリラはあまりの残忍さゆえショックを受け、サムソンのことを愛していたことに気づく・・・というもの。

男女の関係って一筋縄ではいきません・・・。
結局人間って誰しもわかっていても「自分」が大事なんだろう。だからこそ、ある意味「自分」以上に大事にできる「いい人」が現れたらそれこそ「大事」にしないと・・・。

ともあれ、オペラの内容はともかくとして音楽そのものは「感動的」なので一聴あれ。

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