かわいてくれるな、永遠の恋の涙よ!

ゴールデン・ウィークが明け、世間が通常モードに戻る中、急激に体調が良くなった。否、急激にというのはちょっと違う。今朝起きたら随分調子が良くなっていたということ。人間ひとりひとりにバイオリズムというものがあるように、自然や地球にもそういうものがあるのだろう。あるいは汚れた空気の影響もあるのかもしれない。一日外出して動き回った後はどうにも気分が良くないことを自覚してますます「そういうもの」があることを確信する。

ところで、ベートーヴェンの有名な臨終の言葉。真か嘘か、それは神のみぞ知ることだが、彼の後半生を具に研究していく中、あながち虚構でもないことように僕には感じられる。

前にも話題にした「喝采を、諸君、芝居は終わった(プラウディーテ・アミチ・コメディア・フィニタ・エスト)!」、この言葉はやっぱり意味深い。
第9交響曲ともども楽聖の辞世の句ともいえる孤高の境地に至った「ミサ・ソレムニス」でもと思ったが、少々気が重い。いずれ近いうちにじっくり聴くことにして、心を軽くするためにエリー・アメリンクが録音した歌曲集を。

A.スカルラッティ:すみれ
J.S.バッハ:おん身が間近におられるなら
ハイドン:人魚の歌
ベートーヴェン:悲しみの喜び作品83-1
レーヴェ:見た人は誰もいない作品9-4
ブラームス:下の方の谷の底には
メンデルスゾーン:歌の翼に作品34-2
シューベルト:幸福D.433
グリーグ:君を愛す作品5-3
サティ:ランピールのプリマドンナ
サティ:ジュ・トゥ・ヴ
マルケーシ:恋に狂う娘
アーン:私の歌に翼があれば
ショーソン:蝶々作品2-3
ショーソン:蜂雀作品2-7
デュパルク:悲しい歌作品2-2
フォーレ:夢のあとに作品7-1
ストラヴィンスキー:牧歌
エリー・アメリンク(ソプラノ)
ダルトン・ボールドウィン(ピアノ)

いやいや、イタリア歌曲、ドイツ歌曲、フランス歌曲と様々歌いこなすアメリンクの素晴らしさよ。心身がすーっと楽になる。
ゲーテの詩によるベートーヴェンの「悲しみの喜び」が身に染みる(失恋であれ、感じることこそが生きている証なり!素晴らしい!)。

かわいてくれるな、かわいてくれるな、永遠の恋の涙よ!
ああ、なまじ半かわきの眼にだけは この世は何と味気なく死んだように見えることだろう!
かわいてくれるな、かわいてくれるな、幸薄い恋の涙よ!


2 COMMENTS

雅之

おはようございます。
アメリンクの清らかな声、いいですよね。確かに疲れた時聴くにはもってこいですね。

>ゲーテの詩によるベートーヴェンの「悲しみの喜び」が身に染みる(失恋であれ、感じることこそが生きている証なり!素晴らしい!)。

同感です。クライスラーを聴きたくなりました(笑)。

「愛の悲しみ」 フリッツ・クライスラー
Fritz Kreisler plays Kreisler “Liebesleid” in 1930 and 1942
http://www.youtube.com/watch?v=jniNETA36Us&feature=related

「ベートーヴェンの主題によるロンディーノ」 フリッツ・クライスラー
Fritz Kreisler – Rondino (On a theme by Beethoven)   recorded 5/29/1916
http://www.youtube.com/watch?v=NgG9JWHnJdk&feature=related

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