マーラーのピアノ四重奏曲

時折太陽が雲の狭間から覗く様子をみて、何だかとてもすっきりした平和な気分になった。東京も梅雨に入って2,3日経過するが、この鬱陶しい雨がまたいろんな汚れを洗い流してくれるようで気持ちが良い。昨日も一日、そして今日もまる一日来客なしの「平穏な」一日。家族以外の誰にも会わないというのは何週間ぶり、いや、何ヶ月ぶりだろう・・・。時には心身ともに「休み」にする日を作らなきゃいけないことを痛感する。そして、ゆっくり睡眠をとることが大事だと(もともと睡眠時間は一般に比べて長い方なんだけれど)。

すこぶる楽になった。すっかりエネルギー・チャージされて蘇ったよう。たまった宿題はまだまだ多いので、これから気合いを入れて向き合うことになるが、「やる気」も一層湧き立つので良し。

妻が練習の合間にホットココアを入れてくれた。一口飲んだ瞬間・・・、塩っぱい・・・(汗)。
ピアノの練習というのは余程の集中力と体力を使うのだろう。明らかに色が違うてんさい糖と塩を間違えるのだから(苦笑)。思わず顔を見合わせて笑った・・・。平和なり。

昨晩、映画を観た。マーティン・スコセッシ監督による「シャッター・アイランド」。ディカプリオが見事に主役を演じているが、それにしても狂人の妄想、空想とはこれほどリアルで、しかも現実との狭間がこれほどまでに曖昧なものなのかと驚いた。しかし、一晩明けてよくよく考えてみると、健常な人間ですらほとんど同じような「幻」といっていい世界に住んでいると言っていいのではないかとも思った。何が本当で、何が真実なのか・・・、僕らは知らされていないように思うから。

ところで、映画の前半、BGMを「ブラームスか?」というディカプリオの問いに対し、マックス・フォン・シドー(懐かしい!)演ずる医師が「いや、マーラーだ」と訂正するシーン。まるで「幻」を音に委ねたかのような16歳のマーラー少年が産み出した美しい音楽に身も心も焼けつくよう・・・(笑)。

マーラー:
・ピアノ四重奏曲
シェーンベルク:
・ヴァイオリンとピアノのための小品ニ短調
ヴェーベルン:
・チェロとピアノのための2つの小品
・ヴァイオリンとピアノのための4つの小品作品7
ベルク:
・クラリネットとピアノのための4つの小品作品5
ヴェーベルン:
・チェロとピアノのための3つの小さな作品作品11
・チェロ・ソナタ
ベルク:
・室内協奏曲~アダージョ
シェーンベルク:
・弦楽三重奏曲作品45
・ピアノ伴奏によるヴァイオリンのための幻想曲作品47
クレメラータ・ムジカ
ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)
ヴェロニカ・ハーゲン(ヴィオラ)
オレグ・マイセンベルク(ピアノ)
クレメンス・ハーゲン(チェロ)
ザビーネ・マイヤー(クラリネット)

タワー・レコード・ヴィンテージ・コレクションの1枚。素敵・・・。


4 COMMENTS

雅之

こんばんは。

ご紹介の映画、面白そうですね!

>16歳のマーラー少年が産み出した美しい音楽に身も心も焼けつくよう

シーンが想像できそうです。
ご紹介のCDも未聴ですが、
この曲目でこのメンバーによる演奏なら私も欲しくなります(笑)。

>時には心身ともに「休み」にする日を作らなきゃいけないことを痛感する。

私も今夜はすべて思考停止してボーっと「休み」ます。

>「幻」といっていい世界

※今夜仕事を終えてから出会った素敵な映像

(前面展望) 高速バス 中央道昼特急 (新宿-大阪 完全収録) 01
新宿駅新南口のバスターミナルから八王子付近
http://www.youtube.com/watch?v=oWEE2yeIvbc&feature=fvst

(前面展望) 高速バス 中央道昼特急 (新宿-大阪 完全収録) 07
瑞浪付近から大垣付近
http://www.youtube.com/watch?v=K9fw1GUq6zQ&feature=related

投稿者のBGM音楽のセンスがまた好きです。

私のコメントも、こんな日があってもお許しください!

返信する
岡本 浩和

>雅之様
こんばんは。

>この曲目でこのメンバーによる演奏なら私も欲しくなります
今なら800数十円ですからぜひ!(笑)
ちなみに。「シャッター・アイランド」、何気なく借りたDVDでしたが、面白かったです。機会ありましたらご覧になってください。

ご紹介の中央道高速バス、いつも乗っていますが、こうやって見るのも乙なものですね。何せ、大抵はバスの中で寝てるものですから・・・(笑)。

>私のコメントも、こんな日があってもお許しください!

こういう日、大歓迎です!

返信する
雅之

おはようございます。

ご紹介のCDとDVDは、ぜひ鑑賞してみたいです。

昨夜、本題と関係ない、どうでもいいコメントをして、
あの歌(作詞・作曲:荒井由実 編曲:松任谷正隆 荒井由実さん(YUMI ARAI)
「中央フリーウェイ」)
http://www.youtube.com/watch?v=hoMDLX7Ir58&feature=related
と、あの頃の自分と、

あの歌がヒットしていたころよく指摘されていた、ああいう感想
http://ghid.cocolog-nifty.com/band/2001/12/post.html
を、ふと思い出しました。

>空想とはこれほどリアルで、しかも現実との狭間がこれほどまでに曖昧なものなのかと驚いた。

またまた、どうでもいいコメント、失礼m(_ _)m

返信する
岡本 浩和

>雅之様
おはようございます。
「中央フリーウェイ」懐かしいですね。
しかもご紹介いただいた感想、ありましたねこういうの。
まぁでも、ご指摘のとおり歌は半ば「空想」ですから、細かいことはどうでもいいんです・・・。(笑)

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