鼓動

今日の気づき。
人間の呼吸やバイオリズムは、身体に触れていると同期するものだということ。
そもそも人はそれぞれ個性的で、呼吸の間も心臓の鼓動もひとりとして同じ人はいない。そんなことを意識して日常生活している人は少ないだろうから知らない人が多いと思うが、人間ってそういうもの。ただ、それがほんの数秒の「ふれあい」により同期してくるということはある参加者の発表を聞くまで見落としていた点だから少々驚いた。

「個性」は「個性」で重要なのだが、それぞれが協力して事に当たるための機能が実は生まれつき人間には備わっているということ。ただし、ポイントは「深い」交流を通してでないと「同期しない」ということ。伝えること、そしてしっかり聴くこと、コミュニケーションの原点の重要性をあらためて確認し、また目から鱗が落ちた次第。

そういえば、Roger WatersがPink Floydを解散した後、David Gilmourが中心になって結成した新生Floydのライブ音源(1994年3月から10月にかけてのツアーのもの)を昔手に入れ、ビデオとともによくお世話になったことを思い出した。多分15年以上前のこと。世の中が完全にアナログからデジタルに移行する端境期で、このFloydのライブも、少しばかりファジーな印象を残している、ピンク・フロイドとは言えないピンク・フロイドなのだけれど、限りなくフロイドに近いフロイドだと感激して幾度もプレーヤーに載せた。

Pink Floyd:p・u・l・s・e

CDを聴けば聴くほどPink Floydというバンドの無限の可能性を実感させられ、実際の生演奏に接することができなかったのが唯一の悔やみ。バンドの場合、メンバー移動が起こるのは内部で呼吸やバイオリズムが狂うときなのだろうか・・・。それこそ、”The Wall”や”Final Cut”は、もはやFloydの音楽ではなく、Watersの作品と化していた。そして、Rogerが抜けた後のPink Floydは賛否両論あろうが、いかにもかつてのFloyd然とした、聴衆が求める音楽をやってくれた。ビデオで観るオーディエンスの盛り上がり、そして懸命に昔の楽曲を演奏するメンバーたちの勢い。

“Shine On You Crazy Diamond”から完全に「その世界」に同期する。そして、絶頂は”The Dark Side Of The Moon”の完全再現!痺れる!!これこそまさにPulse(鼓動)なり!

今回のワークショップも良かった。これはやっぱり使命だと痛感する。
一人でも多くの方に体感していただきたい。


4 COMMENTS

雅之

おはようございます。

プログレについては蓄積なし、初心者なので、とても勉強になります。感謝です。

当地は朝から暴風雨。

吹けよ風、呼べよ嵐 !!

この曲なら、私だって子供のころから知っています。
http://www.youtube.com/watch?v=hpoDgzQufnw&feature=related

CDも持っていますよ!
http://www.hmv.co.jp/product/detail/178744

冗談抜きで、でかい台風の災害に、ご用心を。

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岡本 浩和

>雅之様
おはようございます。
東京も台風の影響があるようで、朝から降ったり止んだりです。
風も結構強いようですし。

雅之さんこそご用心ください。

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アレグロ・コン・ブリオ~第4章 » Blog Archive » 2つのペット・サウンズ

[…] 2002年1月、ロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホールでブライアン・ウィルソンは超名盤「ペット・サウンズ」の完全再現ライブを敢行したのだが、その時の音源を基にしたCDを。残念ながら、これはあくまで記録としての価値しかない。いや、映像を伴ったDVDの方は最高に面白いのだが、年老いたBrianの不安定な歌声ひとつでは、輝ける14曲を再現するのは難しいのだと思わせられるから。例えば”God Only Knows”はやっぱりカール・ウィルソンの声で聴きたい。そして、5人の際立った美しいハーモニーの妙、それが「ない」ことがどれだけ物足りなさを感じさせることか・・・。 しかしおそらく、当日ロンドンのその場にいた聴衆はきっと卒倒したことだろう。その場でブライアンと同じ空気を吸いながら、直接的に音を体感することが何より重要ということ、特にこういう懐メロ的なものは(フロイドの「狂気」完全再現などもライブで聴いたら失神したかも・・・笑)。 […]

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