家族団欒

本日、岐阜県から滋賀県に移動。
本格的にお盆休みに突入、お精霊さんを迎える。
自然は良い。空気が美味しいし、何と言っても水が違う。
昨日、一昨日とだいぶお酒を飲んだが、そのせいか熟睡でき、早朝に目が覚める。このところの習慣になっているチベット体操、瞑想などなどで1時間超を費やし、一日をスタートする。

僕の実家は集落おおよそ100戸という山奥の村にある。
父母と話をしていて、家族団欒の大切さをあらためて実感する。
最近はどこの地域でも、家族皆で夕食を摂る習慣が減ってきているのは確かだが、わが実家の近所のある方は、家族全員が揃うまで食事を摂らないという決まりなのだという。子どもが大学生にもなるととかく帰宅が深夜近くになることもあろうが、どんなにお腹が空いていても父母ともその帰りを待ち、必ず全員で夕食(夜食?)をするという。そのお陰かどうなのかはわからないが、そのお宅の子どもは誤った道に進むこともなく、礼儀正しく、本当に良く育っているのだと。特別教育に意識をかけているわけではないのだが、ともかく親が子どもの帰りを待って必ず一緒に食事をするという姿勢に吃驚した。よくよく考えると、食事中の歓談がやっぱり人間形成のコミュニケーションの原点になっているということなのだろう。夫婦でも友人でも、あるいは会社の同僚でも同じことかも。同じ釜の飯を同じ時間に摂り、かつその際に喜怒哀楽含めた感情を伴った、一日に起こったことを肴にして会話をするということ。再発見である。

さて、例によって一昨日から音楽なし。
良くも悪くも、実家に帰れば父親にいろいろと詰められる(笑)ことになるのだが、それも良し。そうやって滅多に会うことのない両親と語り、自身の「良心」に光を当てることがいかに重要かを痛感する。それは東京での生活では得ることのできない、年に数度のオアシスのような時間である。

そして、頭の中で音楽が流れる。
今、駆け巡っている音楽。

The Beatles:Yellow Submarine

ビートルズのアルバムの中でもひょっとすると一番聴かれない一枚かもしれないこの作品は、いわゆるB面のインスト作品に、実に名作が多いことに気づいている方は少ないのではないだろうか?もちろん厳密にはこれらの音楽はビートルズの作品とは言い難い。純粋なポピュラー音楽好きには不評かもしれない。

それでも、あえて僕は推薦する。A面の各曲も最高。タイトル・ソングはやっぱり名曲。

We all live in the yellow submarine.

どうして黄色なのだろう?西欧では黄色は嫌悪色らしいが、中国では尊い色として認識されているよう。つまり、我々全ては陰陽の中に自ずと生きているということ。全てを受け容れよう、そんなメッセージが隠されているのかも・・・。


2 COMMENTS

雅之

こんばんは。

(前回)
>ゆえに、食べたいと思ったとき、僕は今普通に食べる。しかし、そう思わない時もあるもので、当然その時は食さない。「自分に正直にあれ」、それが本当のバランス。

(今回)
>ともかく親が子どもの帰りを待って必ず一緒に食事をするという姿勢に吃驚した。よくよく考えると、食事中の歓談がやっぱり人間形成のコミュニケーションの原点になっているということなのだろう。夫婦でも友人でも、あるいは会社の同僚でも同じことかも。同じ釜の飯を同じ時間に摂り、かつその際に喜怒哀楽含めた感情を伴った、一日に起こったことを肴にして会話をするということ。

そうすると、前回と今回とでは、結論が真逆なのですね(笑)。

返答は不要です。
どちらが適切かは、言わずもがなですから。

悩むことって、誰しも人間には大切ですね。
ゆっくりとお盆休みをお過ごしください。

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岡本 浩和

>雅之様
こんばんは。
そうです、結論が真逆ということです(苦笑)。
人間とは、常に揺らぎの中にありますね。

昨日の思いと今日の感じ方とは全く違うということもあります。
山あり谷あり、陰と陽、「生きている」ことは素晴らしいですね。

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