高潔さと知恵

半年ほど前、ある方からメッセージをいただいていたことを思い出した。
今生の僕の目的は「高潔さと知恵」なのだと。

「バランスのとれた責任感・自己信頼の課題を克服し、心の中の崇高な知恵に従って生きることです。
いつでもどこでも『人のお手本』となっている岡本さんは、誠実で高潔な人生を送り、他の人々を導いていきます。人情も篤く、白黒はっきりつける親分肌の星に生まれてきています。
それが学びゆえに、何事も『正しく』あろうというところから考えがちで、自分の心の声に耳を傾けることが難しいかもしれません。
自分の尊敬する方や心を打たれた本や、教わったもので自分が正しいと判断したことなど、他人の価値観に耳を傾けがちですが、自らの心の声に耳を傾けることによって自己信頼が手に入り、自分の中の大いなる魂に従うことができてきます。
心の奥の自分が感じることをぜひ大切になさってください。(後略)」

なるほど、「自らの心の声に耳を傾けることによって自己信頼が手に入り」というところがポイント。自身の直感と閃きと、自己責任によって行動することが自分にとって重要であることを再確認。その点では依存的に生きてきたかもしれないと反省。

久しぶりにカルロス・クライバーでも聴こうと、ワーグナーの「トリスタン」を取り出した。愛の苦悩に悶える第3幕のみを。

ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」
ルネ・コロ(テノール)
クルト・モル(バス)
マーガレット・プライス(ソプラノ)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
ブリギッテ・ファスベンダー(メゾソプラノ)他
カルロス・クライバー指揮シュターツカペレ・ドレスデン

マティルデ・ヴェーゼンドンク夫人との恋愛を糧にワーグナーが創作したこの作品は、どこの部分をどのように削ぎ取ってみても、とろけるようなエロスの情感に満ち溢れている。特に終幕は死の影、匂いが横溢し、その「暗さ」がまたたまらない。
先日のMOMOSalonでのイベントの際に、芸術作品における「負の美学」についてお話をさせていただいたが、いわゆる常識の枠をはみ出たところに崇高な音楽作品が生み出されている点にあらためて衝撃を受ける。
Nothing’s gonna change my world!
己の感性に正直に!!


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