情に棹差せば流される

情に棹差せば流される。
情と愛とは異なるということをだいぶ以前にMさんから教えていただいていたことを思い出した。ストレングスファインダーでも「包含」がトップに現れ、どうしても「優しさ」が前面に出てしまう僕だが、その「優しさ」というものが真の愛ではなく自己防衛のための似非の「優しさ」の場合もあることをあらためて考えさせられた。
B社で打ち合わせをしながら、明日の日本を担う大学生のために、時に鬼になり、時に仏になるというメリハリがやっぱり重要であると実感した。「愛の鞭」という言葉があるが、大切なのは根底にある「想い」であり、表面を取り繕った「優しさ」ではない。ともかく「人事を尽くして天命を待つ」、前に駒を進めていく。

バルトークの音楽が聴きたくなった。
デュトワが20年前に録音した「中国の不思議な役人」ほか。出色は「2つの肖像」と「ディヴェルティメント」。特に、古典的な枠を保ちながらバルトーク独自の民謡性と前衛性を駆使した「ディベルティメント」は本当に素敵。

バルトーク:
・パントマイム音楽「中国の不思議な役人」Sz.73(作品19)
・2つの肖像Sz.37(作品5)
・ディヴェルティメントSz.113
ロバート・クロウリー(クラリネット)
シャンタル・ジュイエ(ソロ・ヴァイオリン)
リチャード・ロバーツ(ソロ・ヴァイオリン)
シャルル・デュトワ指揮モントリオール交響楽団

初演当初物議を醸した「不思議な役人」の台本は、やっぱり抵抗あり。音楽はバルトークらしくて素晴らしいのだが、そのグロテスクな内容がいただけない。その代り、付録的に収録されている他2曲が圧倒的出来栄えなので、この音盤はこれら2つを聴くためにあるようなもの(少なくとも僕にとって)。
「ディヴェルティメント」の第2楽章は、第2次世界大戦に巻き込まれる暗黒のヨーロッパ社会に別れを告げると同時に、崩壊してゆく故国に対する壮絶なる叫びが聞こえてくるよう。その楽章を聴きながら、それでも明日への希望をもちバルトークはこの作品を創出したのだろうというエネルギーも感じられるわけだから、新月の今宵、僕も未来に向けて新たな歩みを起こそうと誓った次第。
バルトーク万歳!


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