講義を梯子して思ったこと。
色々な学生がいるが、20歳を前にしてこれほどまでにと思う学生がれっきとしているということが本日の驚きと同時に喜び。単に意識が高いというのではない。悩み多き乙女という言葉が正しいかどうかは別にして、ともかく目の前の問題を放ったらかしにせず、受け容れて、それを解決するべくいろいろとチャレンジしようとしているところが素晴らしい。
こういう子たちには本当にエールを送りたくなる。何とか答を見つけるためのサポートをしてあげたいとも思う。
そういえば、30年前、自分が同じ状況の頃には、そんなことは微塵も考えていなかった。いかに自分が「屁たれ」だったか(笑)。しかし、そういう経験があるからまた若者に物が言えるのも確か。一緒になった電車の中で都合1時間近く色々な話をして、あの頃の「空気感」をまたもや思い出した。
世はバブル期で、一世を風靡したMTVなる番組が音楽を取り巻く環境を一変させたんだっけ(今となってはテレビでロック音楽の番組を観るという行為を珍しくなったけれど)。そういえば、ロック音楽に目覚めた当時の、印象的なPVで忘れられないものは多い。
Personnel
Jon Anderson (vocal)
Trevor Rabin (guitar and vocal)
Chris Squire (bass)
Alan White (drums)
Tony Kaye (keyboard)
“Owner Of A Lonely Heart”の例の不気味なプロモーション・ビデオは衝撃的だった。あの音楽を聴いてイエスを知り、そこから全盛期までを遡って聴き、見事にはまった。90年のA,B,W&H(要はクリス・スクワイア抜きの全盛期イエス)のNHKホールでのライブにも行き、その正確な再現能力に度肝を抜かれ、彼らの作品のレベルの高さと強靭な構成力にあらためて感動した。
ところで、今更ながら僕は思う。イエスというバンドには絶対的にJon Andersonの声が不可欠なのではないかと。彼の生み出す意味深遠な(不明な?)詩の持つ哲学性と永遠性。そして何より、あのユニセックス的ハイトーン・ヴォイス!
ちなみに、上記復活アルバムはイエスが本当の意味で「売れる」起爆剤になったアルバムだが、ここにはトレヴァー・ラヴィンというギタリストの力が大きく反映されている(プロデューサーがトレヴァー・ホーンだということも!)。コンパクトに、ポップに。かつてのプログレッシブ・イエスにポップな味付けがなされ、ファン層を随分広げたであろう画期的な代物なのである。もちろんコアなファンからは有無を言わさず蹴散らされたかもだが、僕はとても優れた作品だと考える。ひとつひとつの楽曲を具に聴いてみるが良い。
嗚呼、すっきりした。気持ち良い。
こんばんは。
宗教論争で熱くなったら、やっぱこれを!!
海洋地形学の物語 イエス
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げっ、これも危なかったわ!!(爆)
>雅之様
「海洋地形学」もあの当時散々聴きました。
素晴らしいと思います。
しかし、確かに宗教論争のクールダウンには不適合ですね(笑)
ところで、フィッシャー=ディースカウが亡くなったそうですね。
また「巨星堕つ!!」という感じで、寂しくなります・・・合掌。
大ショックで言葉になりません。
彼のシューベルトやシューマンも聴きたいですが、まずここは、マタイ受難曲を聴いて追悼したいです。
F=Dが「イエス」を歌っているクレンペラーの名盤なんてどうでしょう?
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>雅之様
おはようございます。
>F=Dが「イエス」を歌っているクレンペラーの名盤
いいですねぇ。
では、僕は対抗しまして、同じく彼がイエスを歌うフルトヴェングラー盤で追悼しようと思います。