深夜にフルトヴェングラーを聴いて思ふ

furtwangeler_1948-1954丑三つ時に聴くフルトヴェングラーは神秘的。
周囲は完全に寝静まり、Facebookを開いても全員がOff line。何とこんな状況は初めてかも・・・。
独りで静かに音楽に浸る。酔狂気分だが、そんなことは関係なし。酒に酔っているからこそ感じる世界があるから。

昔、日本フルトヴェングラー協会に入会していた時期のものなのかどうかは忘れた。しかし、かの協会から頒布された音盤がいくつか手元にあり、時折それを聴くにつれ、フルトヴェングラーの他にない音楽に圧倒され、いつも以上にテンションが上がる。

・グルック:歌劇「アウリスのイフィゲニア」序曲(1953.2.22Live)
・プフィッツナー:交響曲ハ長調作品46(1949.7.8Live)
・フルトヴェングラー、歌劇「魔弾の射手」について語る(1954.7録音)
・ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」序曲(1954.7.26Live)
・フルトヴェングラー講演抜粋(1949.8.18録音)
・ベートーヴェン:歌劇「フォデリオ」序曲作品72b
・ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲第3番作品72a
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

フルトヴェングラーの音楽は常に活き活きとする。
まるで、たったいま眼前で生まれたかのような錯覚すら覚える。
グルックもプフィッツナーもじつに生々しい。世代に200年以上の差があるのだけれど、音楽の根底に流れる波動は同じ。

日常を共にする人々との交流。
独り静かに聴く音楽。
まったく性格は異なる出来事なのだけれど、ひとつ思うこと。
やっぱり皆、判断する。
まったく不要な判断を。
目前に在るものをただ受容すればいいだけなのに、本質は。

人間の脳みそってやっぱり面白い。
ともかく対抗しないこと。それに尽きる。
ちなみに、フルトヴェングラーの音楽にはディオニッソス的側面もあればアポロン的側面もある。音楽とは、真に縦横無尽。

 


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