Paul McCartney “Pipes of Peace”(Special Edition)を聴いて思ふ

macCartney_pipes_of_peace514よりよい人生を送るため
愛する人にここにいてほしい
“Here, There and Everywhere”(内田久美子対訳)

単なる恋愛の歌ではない。
至るところどこでも悟りは開けるのだとポールは暗に歌う。人が人らしく生きるためにそこには慈愛の念が必要だということだ。ちょうど50年前の今頃、ビートルズは不屈の名作「リボルバー」を生み出した。それは、彼らの革新であり、すなわちポピュラー音楽の核心を形成した。

大学生の僕は、ある日突如ビートルズに目覚めた。
あれから30余年が経過するが、ビートルズはやはり宝だ。
そしてまた同じあの頃、FM放送やMTVを賑わしたポール・マッカートニーの最新アルバム。そこには当時一世を風靡したマイケル・ジャクソンがフィーチャーされていた。

題して”Pipes of Peace”、すなわち「平和の横笛」。前作”Tug of War”で録音されていたものの未発表となった楽曲中心に構成された作品。ここからいくつかのシングル・ヒットが生まれたものの一般的な評価としては決して高くなかった。とても不思議なのだけれど・・・。

Paul McCartney:Pipes of Peace (Special Edition)

Personnel
Paul McCartney (bass guitar, guitars, piano, keyboards, synthesizer, drums, vocals)
Linda McCartney (keyboards, backing vocals)
Michael Jackson (vocals)
Eric Stewart (guitars, backing vocals)
Denny Laine (guitars, keyboards, vocals)
Hughie Burn (guitar)
Geoff Whitehorn (guitar)
Stanley Clarke (bass guitar, vocals)
Gavin Wright (violin)
Jerry Hey (strings, horn)
Gary Herbig (flute)
Chris Hammer Smith (harmonica)
Andy Mackay (saxophone)
Ernie Watts (saxophone)
Gary Grant (horns)
Ringo Starr (drums)
Steve Gadd (drums)
Dave Mattacks (drums)
James Kippen (table)
Petalozzi’s Children’s Choir (backing vocals)

わずかに集中力が途切れる感は否めない。
あるいは、マイケル・ジャクソンとの”Say Say Say”が他の楽曲と色合いを異にする点はご愛嬌。そういえば、当時人気のあったマイケルを起用したことはポールがある意味人気の便乗を狙ったのではないかと巷間囁かれたのではなかったか・・・。
それでも僕には思い入れがある。
例えば、全曲ファルセットで歌われる”So Bad”の美しさ!リンゴ・スターの可憐なドラムスが心に突き刺さる。

僕らの愛にローソクをともそう   
愛で僕らの悩みは消え去るけど   
すぐにとても大切なことを発見する
みんなが心から聞きたいと思うただ一つのことに

タイトル曲”Pipes of Peace”の内側にある安らぎ。
ここにあるのは大いなる光。ポール・マッカートニーは悟っていたようだ・・・。

 

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