とにかく自分にできることを全力でやる。能力以上のことを求めず今できるベストを尽くす、それが結果的に「成果」を生み出す秘訣だと思う。僕はやっぱり現場で人に対峙することがとことん好きなのだと思う。今の僕の年代の就労者はいわゆるマネジメントに携わっている人が多いと思うが、老体(?笑)に鞭打ちつつ細かい作業しながら、時折もう少し時間的にも体力的にも余裕のある(そういう意味で言うならもう少し楽な)仕事の仕方ができないものか考えることもある。それでも何とか人と直接に出逢える仕事を探そうとするし、そういう仕事の依頼があったらワクワクするのだから、これはもう「性格」、「適性」というしかなかろう。
面白いのは、やることをやってお客様が納得するだけのことをやれば必ず次にもつながるんだということを実感できる面。逆に、適度に力を抜いたり、(いい加減にするつもりはないのだが)能力以上のことを提示しようと背伸びをしてしまったりした時はあからさまに1回きりで終了する。何でも無理をしちゃいけない。
「スポコレ・ワークショップ with TAG RUGBY」第1回が無事終了した。反省点はいくつもあるが、ともかく計画からわずか2ヶ月で「やってみた」ことに価値があろう。今後も継続的に開催し、しかもご参加いただいた方々に満足いただくよう内容をブラッシュアップすることが重要だ。
ところで、人間国宝の尺八奏者山本邦山氏は僕と同郷だ(滋賀県大津市出身)。数年前、例によってタワーレコードのヴィンテージ・コレクションの中にその名前を見つけ、即座に購入した。ちょうど大阪万博の年に菊地雅章やゲーリー・ピーコックらと録音した「銀界」というアルバムは、マイルス・ディヴィスらがジャズの世界とロックの世界の融合を図っていたちょうど同じ頃に生み出された傑作で、海童道宗祖の法竹に興味を持って以来、何とか聴いてみたいと思っていたアルバムだったから手に入れた時は心底うれしかった。虚無僧の楽器である尺八と黒人発祥のジャズとの鮮烈な出逢い。これはいわゆるモダン・ジャズ以上にモダンでありながら、東と西の世界が融合したプログレッシブ極まりないコンセプト・アルバムだと思う。
『銀界』
山本邦山(尺八)
菊地雅章(ピアノ)
ゲーリー・ピーコック(ベース)
村上寛(ドラムス)
作曲家の本多俊夫氏による発売時のライナーノーツより。
「・・・何よりも申し上げておきたいのは、聴き終わった時、『これは何という音楽だろう?何と呼んだらよいのであろう?』と考えたことである。此処で吹いている山本邦山の尺八のみを抽出する事、つまり、菊地のピアノやゲーリー・ピーコックのベースとは全く切り放して聴いて見たら、それが可能だとしたら、恐らくそれは単なる尺八の普通のメロディーに過ぎぬのではなかろうかと思ったが、切り離すことは到底不可能である事は明白で、尺八、ピアノ、ベース、ドラムスが、それ程見事に融合しているのである。ピアノのみを抽出して、ベースのみを抽出して、といろいろ思い巡らして見たが、やはり不可能であり、それも、これまでに類のない、山本、菊地、ピーコック、村上のジャズなのである。・・・」
Led Zeppelinの4人もそうだったが、切り離すに離せない化学反応が起こっているのであろう。真に見事だ。
こんばんは。
ご紹介の盤、残念ながら未聴です。全部勉強になります。感謝です。
今夜は尺八の話題ということで、何となく「無」になりたくて、普化宗の虚無僧にならって、写経コメントです。
岡本さんの魔除けにもなれば幸いです。
觀自在菩薩。行深般若波羅蜜多時。照見五蘊皆空。度一切苦厄。
舍利子。色不異空。空不異色。色即是空。空即是色。受想行識亦復如是。
舍利子。是諸法空相。不生不滅。不垢不淨不增不減。
是故空中。無色。無受想行識。無眼耳鼻舌身意。無色聲香味觸法。無眼界。乃至無意識界。
無無明。亦無無明盡。乃至無老死。亦無老死盡。無苦集滅道。無智亦無得。
以無所得故。菩提薩埵。依般若波羅蜜多故。心無罣礙。無罣礙故。無有恐怖。遠離顛倒夢想。究竟涅槃。
三世諸佛。依般若波羅蜜多故。得阿耨多羅三藐三菩提。
故知般若波羅蜜多。是大神咒。是大明咒是無上咒。是無等等咒。能除一切苦。真實不虛故。
說般若波羅蜜多咒即說咒曰
揭帝揭帝 般羅揭帝 般羅僧揭帝菩提僧莎訶
般若波羅蜜多心經
>雅之様
おはようございます。
「魔除け」ありがとうございます。
般若心経は真理ですね。