東京六大学OB合唱連盟演奏会

gleeclub_100703.jpgいつもお世話になっているOさんは早稲田大学のグリークラブ出身で、本日上野の文化会館で演奏会に出演されるということで伺った。

第6回東京六大学OB合唱連盟演奏会

明治大学グリークラブOB会合唱団駿河台倶楽部
慶應義塾ワグネル・ソサエティーOB合唱団
立教大学グリークラブOB男声合唱団
東京大学音楽部OB合唱団アカデミカコール
法政大学アリオンコールOB会・男声合唱団オールアリオン
早稲田大学グリークラブOB会・稲門グリーグラブ

2010年7月3日(土) 東京文化会館大ホール 14:30開演

休憩をはさんで3時間の舞台は素晴らしいものだった。男声合唱をまともに聴いたのは初めてかもしれない。実は僕は大学に入学当初、何か音楽をやってみようと早稲田大学混声合唱団の門戸を叩いたが、2度ほど練習に参加したのみで、レベルの高さに怖じ気づき、辞めてしまった経緯がある(今となってはやはり後悔の念はなくもない)。

人の声というのは真に魅力的だ。特に、無伴奏の男声合唱などは昔から聴いてゾクゾクするほど好きだったから、今日の舞台も実に楽しみだった。中では、新実徳英作曲のマドリガル―男声合唱、打楽器、ピアノのために―(立教大学グリークラブOB男声合唱団)はとても良い曲だった。しかしながら、上手いなぁと感心したのはやっぱりわが母校早稲田のグリークラブOB会が披露した男声合唱組曲「海の構図」(中田喜直作曲)。松尾葉子さんの指揮だったが、彼女の演奏も久しぶりに聴いた(まだコンクールで優勝されたばかりの若い頃、以前勤務していたイベント会社のコンサートでご一緒したことがあった。あの時は何の曲目だったか・・・、確かメンデルスゾーンの「イタリア」とチャイコフスキーの「イタリア奇想曲」が組まれていたと記憶する)。

ただし、実は本日最も感激したのは、東京六大学OB合唱連盟によるエール交歓!
300人近い男声合唱の迫力やいかに!久しぶりに校歌を聴いたが、思わず涙がこぼれた(特に3番の歌詞)。

あれ見よかしこの 常磐の森は
心のふるさと われらが母校
集まり散じて 人は変われど
仰ぐは同じき 理想の光

いざ声そろえて 空もとどろに
われらが母校の 名をばたたへん
わせだ わせだ わせだ わせだ
わせだ わせだ わせだ

同じ想いで目標を持ち、互いに助け合いながら切磋琢磨する。それは大学時代に限ったことではない。人間一生勉強である。共生して共栄する。そんな気持ちをあらためて思い起こさせていただけた。

ちなみに、アンコールは「見上げてごらん、夜の星を」。良い曲だ・・・。


2 COMMENTS

雅之

こんばんは。
今回の話題は、ほとんど部外者の私の出る幕はないので、早稲田の校歌の作詞者の相馬御風(そうま ぎょふう、1883年(明治16年)7月10日 – 1950年(昭和25年)5月8日)の書いた、童謡の歌詞について調べてみました。
  「春よ来い」 
相馬御風 作詞、弘田龍太郎 作曲
春よ来い 早く来い
あるきはじめた みいちゃんが
赤い鼻緒の じょじょはいて
おんもへ出たいと 待っている
春よ来い 早く来い
おうちのまえの 桃の木の
つぼみもみんな ふくらんで
はよ咲きたいと 待っている
・・・・・・歌詞に登場する「みいちゃん」とは、相馬御風の長女「文子(ふみこ)」がモデルとされている。
 「じょじょ(草履)」「おんも(表・外)」などの幼稚語をうまく取り入れつつ、「あるきはじめた」ばかりのみぃちゃんの視点を通して、雪に閉ざされた越後の冬で静かに春を待ち望む人々の強い思いが伝わってくる。・・・・・・
http://www.worldfolksong.com/songbook/japan/haruyokoi.htm
ということです。「みいちゃん」、健気(けなげ)で、かわいいなあ。
 「かたつむり」
相馬御風 作詞、弘田龍太郎 作曲
でんでん虫 のぼれ
電信柱 高いぞ
世界中 見えるぞ
でんでん虫 のぼるね
いばらの木には 刺あるぞ
松の葉は いたいぞ
でんでん虫 おちるな
蕗の葉っぱは すべるぞ
敷石は かたいぞ
でんでん虫 のぼれ
山のてっぺん 高いぞ
赤い雲 低いぞ
http://ww4.enjoy.ne.jp/~aqua98/school/Hirota/h_kttmri.htm
・・・・・・御風は、24歳で早稲田大学校歌を作詞し、31歳で「カチューシャの唄」をヒットさせた。若くして、その地歩を築いたが、家族共々郷里に退く。33歳であった。ライフワークとなる良寛研究は、「大愚良寛」他膨大な著作に結実するが、それら研究の全てを糸魚川から発信し続ける。まるで、東京との地理的な差が無いかのごとく。・・・・・・(「相馬御風--春よこい(2003年新潟日報)より」
>集まり散じて 人は変われど
仰ぐは同じき 理想の光
相馬御風の描いた「みいちゃん」も、「でんでん虫」くんも前向きだなあ。
僕も御風の「でんでん虫」くんのように、
いばらの木には刺があっても、
松の葉が痛くても、
敷石が固くても、
自分なりにコツコツと上を目指してみましょうか!(笑)

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岡本 浩和

>雅之様
おはようございます。
相馬御風についてはほとんど知識がなかったので、情報をいただきありがとうございます。
良い歌詞ばかりですね。ほんとに前向きになります。

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