「太王四神記」途中経過・・・

mahler_adagietto_mengelberg.jpg「太王四神記」-ペ・ヨンジュン主演の韓国ドラマ。半月ほど前にウゾイダから観るよう薦められ借りていたDVDをしばらく放っておいた。一見、戦争や恋愛を軸にした大河ドラマのようだが、人間の持つカルマが一貫して通奏低音のように鳴り響いているところが観る者を魅了する。とにかく1話1時間のストーリーが24話まで続くわけだから、合計24時間、テレビの前に陣取ることになる。全てを観るのは、体力、精神力の両方を要する大仕事なのだ。昨日は午前4時まで(第11話まで)。そして今日はお昼前から今まで都合9時間(第20話まで)。この間、買い物に一度出掛けただけで、あとは食事中も時間を惜しんで観るという作業。義務感で観ているのではない。それくらい途中で止められない。僕は基本的に映画やDVDは観ない(長時間テレビを観ていることが苦手なのだ)。ましてや一日中DVDを観通したなんていう経験は人生で初めてのことである。残りあと4話だが、おそらく今晩中に観てしまうのだろう・・・(笑)。

まだまだ途中だからどういう結末になるかはわからないのだが、ヨン様扮するタムドク王のリーダーシップは、これこそまさに「愛」というものなんだということを教示してくれる。言葉にすると皮相的な表現にしかなりえないので、ここで感想など書くことは一切しないが、とにかくこの大ドラマを観てみてください。素晴らしいです。

マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調~アダージェット(1926.5)
ウィレム・メンゲルベルク指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団

「太王四神記」の音楽は久石譲の作曲らしいが、どこかの邦画で聴いたことのあるような懐かしいメロディが並ぶ。僕はこのドラマを観ていてどういうわけかメンゲルベルクの指揮するマーラーのアダージェットを思い出してしまった。この音楽は若い頃から断然好きで(ヴィスコンティ監督の「ベニスに死す」で圧倒的に有名になった)、弦とハープのみによって演奏される美しい楽想から触発される感覚は、「憧れ」や「過去や未来への限りない想い」に近いように僕には感じられる。特にこの音盤は、80年以上前に録音されたSP盤のCD復刻だが、鑑賞には十分耐えうるし、繰り返して聴けば聴くほど、青春時代の愛や恋という甘酸っぱい経験が波打ち際のように寄せては引き、引いては寄せるという何とも不思議な味わいを醸し出し、追体験させてくれるところが良い。この名演奏も多くの方に耳にしていただきたいと思う。

さて、「太王四神記」続きを観るか・・・(笑)。

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