スピードとキレ

schuricht_concerthall.jpg今夜、久しぶりにまさえとさきが結成した「ピンクさつまいも(略してピンさつだって・・・)」の Liveを聴きに行った。都合45分ほどのミニ・ライブだが、昨年の9月に聴いたときより圧倒的に上手くなっている。とにかくスピードとキレがある。それにオリジナルの歌詞がまた良い。彼女たちはかつて前職で研修をやっていたときの生徒たちだが、さすがに「心のエクササイズ」をやっていただけあり、内容は人と人のつながりや「愛」というものの大切さ、そして「一つになる」ことの重要性があちこちに散りばめられており、全編「感謝」と「愛」に満ちたもの。あとはMCの勉強をし(笑)、もっともっと個性的なしゃべりができるようになったら完璧だと思う。

終了後は高田馬場にて飲み会。20数年ぶりの「清龍」。いやー、懐かしい。かつて早大に通っていた頃に頻繁に顔を出した激安の居酒屋。相変わらずの安さだった。

シューリヒト:コンサート・ホール・レコーディングス

Scribendumという廉価レーベルから出ているカール・シューリヒトの「コンサート・ホール・レコーディングス」というBoxセットの中から何枚かを取り出して聴いた。数年前に購入したものの、10枚のうちのいくつかを1度だけ、それも軽く聴き流した程度で、しっかり聴くのは初めてかもしれない。シューリヒトのブルックナーに関しては、音楽を聴き始めの高校生の頃、EMIから出ていたLPで擦り切れるほど聴いた。名盤といわれていた第8交響曲など(最近はほとんど聴かなくなってしまったが)、颯爽としたテンポとキレのある歌い方で、ともすれば重くなりすぎる傾向のある演奏の中で群を抜いてお気に入りの音盤であったことを思い出す。LP2枚組みのいわゆるダブル・ジャケットで、もう30年も前の話だが、確か¥5,000だったと記憶している(それにしてもかつてレコードは高価なものだった。最近では名盤が1枚2、300円で買えることを思うと隔世の感がある)。

モーツァルトの交響曲集、シューマンの「ライン」交響曲と「マンフレッド」序曲。そしてヨハン・シュトラウスのポルカにワルツ。さらには、シューベルトの「グレート」交響曲と聴き進むにつれ、やはりシューリヒトは人後に落ちることのない名指揮者であったのだと痛感する。彼の音楽の基本的特徴は、速いテンポと切れのあるリズム。かのカルロス・クライバーの演奏に「老練な響き」を足したものとでも表現できようか。ムラヴィンスキー同様一度でいいので実演を聴いてみたかった・・・。

※以前は遅いテンポの重厚な演奏が好きだったが、歳のせいかこういうスピード感あふれる音楽が好みになってきた。人間の感覚とは不思議なものである。

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