バッハとマクロビオティック

dufay_missa.jpg高田馬場でIさんと昼食。先月の「人間力向上セミナー」の個人セッション。その後、上野で小1時間ほどミーティングの後、初台に移動。
Y君が毎月開催している「むーかふぇ(映画を鑑賞する会)」に初参加。つい2、3日前に突然お誘いがあり、たまたま空いていたので行くことにする。J.S.バッハ関連の映画を観るというので、ここは出番かなということで・・・。

1.「グレン・グールド27歳の記憶」(1959)
グールドのことは天才だと思っていた。しかし、限りなく「天才」に近い「天才」だということがわかった。なぜグールドのバッハはイカスのか、その理由もわかったように思う。
真の「天才」は創造と生活のバランスがとれている。グールドは多少「現実逃避」的な傾向が見られる分限りなく天才に近いということになるのだ。
それにしても、若い頃からその超絶的なテクニックや音楽性は完成されていたようだ。完璧である。

2.「アンナ・マグダレーナ・バッハの年代記」(1969)
よほどのバッハ・ファンでない限り厳しい映画。おそらく60年代当時は今でいうプロモーションビデオ的な意味合いもあったのだろう、ドキュメンタリーというより全編音楽中心の構成。本当はバッハの人となりを抉るような脚本を期待したのだが、残念ながら期待はずれ。ただし、現代のバッハといわれるグスタフ・
レオンハルトの演奏はお手の物で、演技もまずまず。

J.S.バッハは掛け値なしに「天才」だと思う。映画はあたりさわりのないストーリー展開ゆえ、その「天才性」が陳腐なものになっているのが惜しいが・・・。
鑑賞会の後はA嬢の手作り「マクロビオティック」料理(玄米ご飯、車麩フライ、茹ブロッコリー、おからなど)を堪能。外で食べる「マクロビ」は高い割には味気なく、あまり好きではないが、今日の料理はとても美味しかった。感謝。

デュファイ:ミサ「ス・ラ・ファス・エ・パル」
ゲルハルト・シュミット=ガーデン指揮コレギウム・アウレウム合奏団員
テルツ少年合唱団ほか

15世紀ルネサンス期のバッハといわれる音楽家、ギョーム・デュファイ。フランス・ブルゴーニュの作曲家だけあり、作風は途轍もなく明るく軽い。僕自身の感性とは別のところにいる芸術家であることは間違いないが、名曲であることも確か。今日のような「春」を感じさせるほの暖かい日に窓を全開に多少冷たい空気を身に受けながら聴くととても気持ちが良い。

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