もっともストーンズらしいストーンズ

モティベーションが一律でないオープン形式の短時間研修において、すべてのお客様を満足させることは難しい。それこそ十人十色、いろんな感じ方・考え方があるから、100%というのはまったくもって不可能に近い。しかしながら、目の前の方々を相手に、気持ちを込めてお伝えすることはとても重要なことだと痛感する。アーティストでも何でも、一期一会を大切にする人たちには自ずと聴衆を巻き込む力がある。少数派を多数派に巻き込む「力」が欲しい。

とはいえ、やっぱり「テクニック」だけに頼るのは限界がある。対症療法的にいかにもショートカットで物事に向き合うのは実に意味がない。やるならとことん向き合うこと。「一生懸命」という字のとおり一生命を懸ける根気と勇気が必要。

50年もの間、一線で活躍するバンドは珍しい。筆頭はThe Rolling Stonesか・・・。
最初期の録音たちに人一倍シンパシーを感じる僕にとって、ストーンズの凄さはその息の長さにある。途中メンバーチェンジを繰り返すも、本質を担うオリジナルメンバーに違いはない。そこにMickがいて、Keithがいる、そしてCharlieがいる。それだけで充分なのである。

The Rolling Stones:Between The Buttons

ストーンズがもっともストーンズであり、最高にまとまりをみせていた、ある意味全盛期の傑作。しかしさすがに、あまりに各々の個性が立ち過ぎていたせいか、早々にBrianが離れ、StonesというよりJagger & Richardsというバンドに変貌してゆく。もちろんこのバンドだって超一流。でも、3人がバランスよく収まっていたあの時代とは明らかに「何か」が違う。

“Ruby Tuesday”
She would never say where she came from(彼女は自分がどこから来たのか決して語ろうとしない)
Yesterday don’t matter if it’s gone(太陽が照りつける日中だろうと、真っ暗な闇夜だろうと)
While the sun is bright or in the darkest night(昨日のことは昨日のこと)
No one knows(彼女がどこから来てどこに行くのか)
She comes and goes(だれも知らない)
Good bye, Ruby Tuesday(さようなら、ルビー・チューズデイ)

良い曲だ・・・。


2 COMMENTS

雅之

おはようございます。

>50年もの間、一線で活躍するバンドは珍しい。筆頭はThe Rolling Stonesか・・・。

The Rolling Stonesとしての結成は1962年なんですってね。
つまり私と同い年のバンドということになり親近感が湧きます、詳しくはないですが(笑)。
ほんと、いつまでもカッコいいですよね。

昨日、ムターについてコメントしていて思ったんですが、
音楽ファンの最高の幸せとは、
同時代のアーティストと一緒に歳を重ねていく、ということではないでしょうか。

贔屓の演奏家と共に歓び、泣き、感動し、笑い、悲しみ、嘆き、反発し、
発見し、気付き、共感し、また勇気をもらい・・・、歳を一緒に取っていく・・・。
これこそ、音楽愛好家冥利に尽きますね。

音盤の蒐集なんか、その延長線上でいいと考えるようになりました。

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岡本 浩和

>雅之様
おはようございます。
そういえば同い年ですね。

>音楽ファンの最高の幸せとは、
同時代のアーティストと一緒に歳を重ねていく、ということ
>贔屓の演奏家と共に歓び、泣き、感動し、笑い、悲しみ、嘆き、反発し、
発見し、気付き、共感し、また勇気をもらい・・・、歳を一緒に取っていく・・・。

同感です。ムターは僕と同い年なので、高校生の頃妙に親近感が湧いたことをよく覚えています。あの頃のことを思い出して、今一度ムターを聴いてみようと思います。
ありがとうございます。

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