アナ・ヴィドヴィチ ビートルズ/武満徹編曲 イエスタデイ(2015.3.29Live)

僕は結局音楽で常に描きたいことでいえば、人間の生きることへの愛とか、希望とか、祈りのようなもの、・・・そうですね、結局・・・愛。(笑)
(武満徹)

武満徹の音楽には「愛」が描かれる。
あの、ドビュッシー以上に浮遊感の強い、地に足が着かないようで、しかしぶれないがっちりした軸をもった音楽には、真に慈しみがあるように僕はずっと思っていた。それもそのはずだ。武満自身がそのように語っていたのだから。

武満徹:ギターのための12の歌(1974)
・ロンドンデリーの歌(アイルランド民謡)
・オーバー・ザ・レインボー(ハロルド・アーレン)
・サマータイム(ジョージ・ガーシュウィン)
・早春賦(中田章)
・失われた恋(ジョセフ・コスマ)
・星の世界(チャールズ・C・コンヴァース)
・シークレット・ラヴ(サミー・フェイン)
・ヒア・ゼア・アンド・エヴリホェア(ジョン・レノン/ポール・マッカートニー)
・ミッシェル(ジョン・レノン/ポール・マッカートニー)
・ヘイ・ジュード(ジョン・レノン/ポール・マッカートニー)
・イエスタデイ(ジョン・レノン/ポール・マッカートニー)
・インターナショナル(ピエール・ドジェイテール)
アナ・ヴィドヴィチ(ギター)

武満は歌を愛した。中でもビートルズ。
彼が、ギターのために編曲した12曲の歌に4曲ものレノン=マッカートニー作品を選んでいることがその証だ。名曲”Yesterday”の得も言われぬ哀愁よ。哀しみのうちに見出せる希望と祈りこそ、武満が目指した音調だ。まさにこれは一本のギターでしか表現し得ない音楽だ。武満徹92回目の生誕日に。

Ana Vidovic Yesterday (The Beatles / arr. Toru Takemitsu)

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