天才バルトーク

昨日Iさんから中谷彰宏氏の「お金」にまつわる一連の著書を7冊いただいた。いわゆるファイナンシャル・リテラシーを磨きなさいという意図があってのプレゼントである。この手のビジネス、啓発書はあっという間に読めるのでお手頃。1時間余りでざっと4冊ほど目を通した。とにかく謙虚に「損して得とれ」的なアドバイスが散りばめられている。これはこれで参考になります(普段この手の本は全く読まない)。感謝。

「神は人に二物を与えなかった」というが、教育のスペシャリストとしての能力に長けているという自信はあるのだが、会社経営だとかお金儲けだとかビジネスに関しては正直疎い。とはいえ、最低限の知識やハウツーは身につけねばならないと思っているし、身の周りで様々なアドバイスをいただける仲間がいるのでがんばろうと思っている(笑)。
とにかく人に喜んでいただけるよう「真理」を学び教示することと「ビジネス」を両立してこそ初めて本物だと思うから。

ところで、夕方、相方が弾く「アレグロ・バルバロ」を聴き、何てかっこいい曲だろうとあらためて感じながら、意識が「宇宙」に遠のいた。

「人間力」や「愛」の行き着く先はどこなのか。人が精神を病む原因は「愛の不足」にあると僕は考える。現代医学では「心を病んだ」人には薬を処方して抑制させる。しかし、薬はあくまで表面的な治療に過ぎず、根本的な解決には至らない。中世の頃、精神病患者の面倒は修道院が看た(現代社会で「愛」とか「心」を謳うと「宗教」だと勘違いされる所以はそこにある)。なぜなら「愛を充分に与える」以外患者を完治させる方法はないからだ。そういう意味では昔の人々の方が人間の「真理」が直観的にわかっていたのではないだろうか。

バルトーク:弦楽四重奏曲第3番
アルバン・ベルク四重奏団

この曲はバルトークの残した作品群の中でも出色の傑作だと思う。数学的にきちっとしたロジカルな構成。そして精神的な高みを体現する音楽そのもののエネルギー。言い換えると、3次元的に地に足のついた土台に5次元的な幽玄な波動を上乗せした「宇宙そのもの」の音楽なのである。彼のピアノ曲に「ミクロ・コスモス」という曲集があるが、この第3カルテットこそまさに「ミクロ・コスモス」である。
わずか15分ほどの時間の中に収められた、たった4艇の弦楽器たちが織り成す作曲者絶頂期のunbelievableな音楽。ベラ・バルトークは天才なり。

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