Teddy Pendergrass “Do Me” (1979)

昔、ソウル通の友人が、クラシック音楽一辺倒だった僕に薦めたのはマーヴィン・ゲイとテディ・ペンダーグラスだった。
残念ながら黒人特有のあのリズム感に僕はついていけなかった。正直あまりぴんと来なかった。

人間の感覚というのは面白いもので、様々な音楽を聴き漁る中で、ある日突然開眼するのである。マーヴィン・ゲイについてもダイアナ・ロスとの有名なカヴァー曲である”You’re Everything”に感動し、その後アルバム”What’s Going On”でもっていかれた。

テディ・ペンダーグラスに至ってはかの有名な”Do Me”について僕はまったく知らなかった。ドリフの「ひげダンス」が一世を風靡したとき、あのBGMの元ネタが”Do Me”であったことはよく知られた事実だったはずなのだが、当時高校生の僕の耳には届かなかった。それから数年の後、テディ・ペンダーグラスの件のアルバムを薦められ、聴いたとき、僕は感激した。厳密には10年以上経っていたかと思う。

ジャンルを超えて普遍的なものがある。
マーヴィン・ゲイはもちろんのこと、今は亡きテディ・ペンダーグラスのエロティックな歌声に思いを馳せ、同じく今は亡き志村けんの3回目の命日に”Do Me”を聴いて笑おう。

・Teddy Pendergrass:Do Me (1979)

人生いろいろ。
悲喜交々すべては必要にして必然。
テディ・ペンダーグラスは2010年1月、直腸がんのため亡くなった。享年59。今の僕と同い年。驚愕。

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