ベニー・グッドマン

今宵、芝パークホテルのバー・フィフティーンで開催された「JAZZ四季会」に参加する。Liveは久しぶりのこと。確か最後は2001年の3月にN.Y.のVillage Vanguardで聴いたBranford Marsalis Quintetの白熱の舞台以来か。猛吹雪の中、何十人という行列のできたジャズのメッカでの鬼気迫る演奏であったことを昨日のことのように思い出す。
本日は、西川喬昭氏(ドラムス)をメインにしたSextettによるスウィング・ジャズのスタンダードを中心とした2時間半のセッション。正直、来る前はなめてかかっておりました(苦笑)。しかししかし、良かったです、とても・・・。
コンマスの鈴木直樹氏のクラリネットは絶品。言い過ぎ(笑)かもしれないが、かのベニー・グッドマンを髣髴とさせる。アンコール前に演奏された「Sing Sing Sing」は最高でした!
ベニー・グッドマンといえばジャズ畑にもかかわらず、バルトークから作品の献呈を受けたり、ヴァイオリニストのシゲティと協演したりなど、クラシック音楽とも密接なつながりを持ったことで有名。僕は、グッドマンというと次の曲を思い出す。とても美しい楽曲だ。

コープランド:クラリネット協奏曲(1950)
スタンリー・ドラッカー(クラリネット)
レナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団

コープランドの楽曲はロックやジャズの世界でも通用する普遍的な作品が多い。昨日とりあげたエマーソン・レイク&パーマーも彼の刺激的な作品「Hoedown(ホウダウン)」をロック音楽にアレンジし、コンサートのオープニング曲として演奏することが多々あった。流石に生に触れたことは無いのだが、残されているLive録音で聴けるこの曲はEL&P屈指のパフォーマンスであると思う。
ちなみにグッドマンの委嘱により創作されたクラリネット協奏曲はジャズの手法も駆使したれっきとしたクラシカル・ナンバー。ミュージカル作曲家でもあったバーンスタインはこういう曲を振らせると滅法上手い。

今夜はもう一度「四季会」の熱い空気を思い出しながら、コープランドに浸ろう。
明日は第12回目の「早わかりクラシック音楽講座」である。始めて1年が経過した。

早いものである・・・。

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