今朝は4:30に起床。ボーっとした頭と身体を活性化するためにいつものように「チベット体操」をする。そして、新宿駅東口に向かうため5:30前には家を出る。まだ外は真っ暗。しかも東京では初雪。外気も2℃を表示する。とにかく寒い。
そういえば今日は神戸で震災が起こった日だなとポツポツ歩きながらふと思い出し、ちょうど震災が起きた時刻5:46に新宿駅に到着する。すでに100人近い人が集まっている。
東京掃除に学ぶ会主催「新宿駅周辺・街頭清掃」に初参加した。
株式会社イエローハットの現相談役、鍵山秀三郎氏が平成5年に日本を美しくする会を創唱し、学校でのトイレ清掃がその始まりと聞く。僕ももともと掃除は嫌いな方ではなく、割とこまめにする性質であるが、ボランティアで公共の場所を掃除するというのは、大人になって特別な研修を受けた時にやる以外、子どもの頃学校である意味強制的にやらされた記憶があるくらいだ。だから、そういう活動があるとは全く知らなかったし、ひょっとすると去年までだったら面倒臭がって行動しなかったかもしれない。
ここ1年自分自身の置かれている状況から他人への「感謝」や「謙虚さ」ということをすごく意識するようになり、また新しい出逢いを前以上に求めていろいろな所に顔を出そうと思っているものだから、今回のこの件もその両方の意味からチャンスだと考えたし、昨年末の「東京ハガキ祭」でお会いした方々皆さんがこの「新宿街頭清掃」のボランティアに携わっていらした方々だったということもあり、薦められて断る理由どころか面白そうだと思って参加したのである。しかしながら、まさか僕が本当に現れるとは思っていなかったらしく、お薦めいただいたM社長は開口一番「本当にいらしたんですね!」と目を見開きびっくりしたように「嬉しいです」と声を掛けていただいたのでやっぱり嬉しかった。僕は意外に正直で素直なんです。やるといえばやります。
6:00~7:00 までのちょうど1時間の清掃。東口周辺は毎日夕方に掃除をしているそうで思ったよりごみが少ない。それにきれいだ。そうは言っても多少の吸殻などはあるもので、一生懸命下を向きながら歩き回っては拾い、歩いては拾いという単純労働を繰り返した。その結果、身体が凍てつくように冷え込んでしまったことは事実で、勢い部屋に帰るなり風呂に飛び込んだ次第。
冬の日の午前に静かで癒される音楽を、と考えて普段ほとんど取り出さない音盤をトレーに載せる。
フレスコバルディ:音楽の花束第2集~マドンナのミサ
ロレンツィオ・ギエルミ(オルガン)
クリストフ・エルケンス指揮カンティクム
ジローラモ・フレスコバルディは16世紀初期バロックの作曲家。第1曲、いきなり唐突に始まるオルガンのヘヴィーな調べは度肝を抜く。中世の音楽というと一般的にはヴォーカルなどの静謐で平安な祈りに似たハーモニーを想像するゆえ当時の大衆から考えてみても相当ショッキングで斬新な音楽だったのかもしれない。プログレッシブである。
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