午前中、GCDFの実技試験を再挑戦(前回「仮合格」だったので・・・)。先日も「ヘルピング・トレーニング」を3時間ほど受講したのだが、合格ラインというのは極めて曖昧で、結局どんなクライアント役にあたるかの「運」に随分左右されるように感じる。今日も終了時の手ごたえは前回並み。うーん、微妙。
こういう状態のときは身体が「癒しの音楽」を要求する。魂を芯から癒してくれる音楽って何だろう?その字の如く「鎮魂曲」-すなわちレクイエム・ミサ曲系?バロック音楽?モーツァルト?
あれこれ悩み、1枚のCDを取り出した。
グリーグ「弦楽オーケストラのための作品集」と題する音盤。組曲「ホルベアの時代から」を目当てに10数年前に購入したものだが、以来時折耳にしたくなる準愛聴盤。
エドヴァルド・グリーグ:「2つの悲しき旋律」作品34
ネーメ・ヤルヴィ指揮エーテボリ交響楽団
今年はノルウェーの生んだ大作曲家エドヴァルド・グリーグの没後100年。作曲家37歳の年に書き上げられた各々4~5分の短い楽曲。
第1曲「傷ついた心」は、生活の戦いで疲れ、傷ついている詩人の心が、春の訪れごとにやっと蘇ることを歌っている歌曲に基づく。
第2曲「最後の春」は、孤独と貧困な中に、52歳の生涯を閉じた詩人が、結局は死の年となってしまった1870年の春の到来を、自分にとっては最後の春であろうという感慨のもとに眺める心情を描いているらしい。
北欧の厳しい自然環境の中でしか生まれ得ない暗く寂しい楽曲。ただし、ただ「寂寥感」をもつだけでなく、「安定感、調和」の波動をもつ心に染み入る名品である。北の大地に住む人々にとって「春」の到来がどれだけ待ち遠しいものなのか我々日本人には計り知れないが、その孤独感や悲哀を綴った音楽はとても心に染みて素晴らしい。
ところで、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロなど弦楽器の曲線的な音色は魂を調律するのだという。エドガー・ケイシーは、「憂鬱な時や気分が落ち込んだ時には、いつでも音楽を鳴らしなさい。この場合、弦楽器なら何でもよい。これらはあなたが悲観と楽観との間の溝を埋める手助けをしてくれる」といって、弦楽器を高く評価している。そういわれれば確かに弦楽合奏(三重奏や四重奏ではなくあえて合奏!)を聴いていると心が安らぎ、緊張感から解放されとても優しい気分になれる。
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