昨日の午後は「音楽関係」の打ち合わせで渋谷に出掛け、夜は夜で二子玉川にて「人財支援」関係のミーティング。21:30からの打ち合わせだったので、帰りは必然的に23時過ぎになった。田園都市線から半蔵門線に乗り入れ、「青山一丁目」駅で大江戸線に乗り換えるのだが、地下深くエスカレータを下っていて、何故だか突然キース・ジャレットの弾く例のメロディーが頭の中を駆け巡った。
Keith Jarrett:The Köln Concert
友人の推薦でこのアルバムを初めて耳にしてから随分時が経つ。ジャズの世界にふらっと足を踏み入れてから二十余年経過するが(とはいうもののクラシックほどは深く追求していない)、未だに僕がジャズの名盤として推薦する最初の1枚がこの音盤である。
ともかく全曲ソロ・ピアノによる即興演奏のライブだということがとても信じられない。通常ジャズの場合事前にテーマくらいは決まっているものなのだが、これは、何もないところから、つまり「無」からその時その瞬間に生み出されたばかりの音楽が記録された「神宿る音盤」なのです!!
もともと音楽とはそういうものだったんだろう。キースが舞台に出てきておもむろにピアノを弾き出し、息を呑むような静寂と緊張感の中で聴衆が彼の紡ぎ出す一つ一つの音色に魅了されていく様が手に取るようにわかる。
創造主が今この瞬間ここで作り出した音のドラマ。ご堪能あれ!
⇒旧ブログへ
[…] おいて・・・、春らしい一日の締めくくりに久しぶりにキース・ジャレットを聴く。名作「ケルン」の前の、おそらくキースの公衆の面前でのソロ・パフォーマンスのほとんど初の記録だ […]