浄化と調律

雷雨の後の落ち着いた火曜日の午前。まるで晩夏か初秋のような匂いを漂わせる心地よい涼しさと妙な寂寞感が一体となったような空気の中で「魂を調律」させてくれる音楽をBGMに思索に耽るのはとても幸せな行為である。
昨日渋谷の松涛スタジオで知人と会った帰りがけ、ふとタワー・レコードに寄った。6階のクラシック・フロアをぶらりと一回り。偶然スピーカーから流れている音楽がなぜか気になった。

ビーバー:「ロザリオのソナタ」
ヴァルター・レイター(ヴァイオリン)
アンサンブル・コルダリア


ビーバーは17世紀チェコ生まれの作曲家。
この曲集は「受胎告知からキリストの受難・復活、そして戴冠までの15の場面」というキリスト教での聖母マリアの生涯をモチーフに創作されたものである。
・第1番 ニ短調『受胎告知』
・第2番 イ長調『訪問』
・第3番 ロ短調『降誕』
・第4番 ニ短調『拝謁』
・第5番 イ長調『神殿のイエス』
・第6番 ハ短調『オリーヴの山で苦しみ』
・第7番 ヘ長調『鞭打ち』
・第8番 変ロ長調『いばらの冠をのせられ』
・第9番 イ短調『十字架を背負う』
・第10番 ト短調『磔刑』
・第11番 ト長調『復活』
・第12番 ハ長調『昇天』
・第13番 ニ短調『聖霊降臨』
・第14番 ニ長調『聖母被昇天』
・第15番 ハ長調『聖母の戴冠』

心を洗い清められる「魂の調律」音楽をまた一つ発見した。

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